こんにちは千葉県の妖しい多肉屋さんのもじゃさんです!
ブルゲリの写真をSNSにあげたらシャインマスカットみたい!と言われて、たしかに。。。
と思い、食べてみたくなりましたw
だめですね。
増やしてからにします。
さて、宝石のような美しさが人気のコノフィツム・ブルゲリ(Conophytum burgeri)なのですが、夏越が難しいと評判です。
初夏に入るか入らないかくらいでシワシワになるんですよ。
これは夏の強い日差しから葉を守るために、一皮被るんです。
初心者の方に多いのですが、たっかいのに枯らしてしまう!と焦って水を沢山あげたり、根腐れかと土をほじくり返して根を見てみたり、手をかけた挙句溶かしてしまう。。。
でも、この状態普通なんです。
現地だと雨がザーッと降ったり、ぎゅーんと大きくなったりで自然に脱皮するのですが、日本の穏やかな季節の環境じゃなかなかそうもいかないので人の手で皮をむきます。
結構怖いですよね。失敗したらどうしよう、って。
私もそう思いました。てか、超怖い。プルプルします。
ということで、ブルゲリの脱皮のコツを画像を添えて紹介します。
ブルゲリの脱皮 手順1 皮をふやかす
ブルゲリの皮はカリカリに乾いていて中の葉にくっついているためそのまま剥がすと大惨事です。
ふやかして向いていくのがセオリーのようです。
ということで、今回の被験者はこちら
ブルゲリ1と2です。
それぞれの拡大図です。
原産地の南アフリカ アッハニー(Aggeney)では石英質の多い砂地に自生しているとのことで、石英と言えばクリスタル!という安直な感じでパワーストーンのさざれ石を敷いています。
さて、ふやかすには道具が必要ですね。
霧吹きとティッシュです。
ティッシュは16分の1の大きさに切り、2枚組だったら1枚にします。
そして、霧吹きで満遍なく濡らします。
シュッシュッとして、ティッシュ全体が濡れるようにかけます。
ブルゲリ全体にしっかりふれるように、ピンセットで優しくくっ付けます。
グッて乱暴にやってブスって刺さったら悲しいので気を付けてください。
~10分放置~
株が変わっていますが気にせずに。
優しくティッシュを外します。
ちょっとふやけてます。多分。なんかあまりふやけなかったなーという場合は、もう一度ふやかす作業を行いましょう。
ブルゲリの脱皮 手順2 皮を剥ぐ
いざ、脱皮!
先のとがったピンセットを使っていますが、使わなくても良いです。今回、ちょっと皮が固かったのでピンセットでつまんでピリッと破いています。
先端を下向きで使う時は、ぶすっと刺さないように細心の注意を払います。
超怖いっす。
皮をむくときのポイントとしてはピンセットや綿棒を持つ手とは反対の手で、ブルゲリを軽く押さえて動かないように固定すると安心です。
ブルゲリの脱皮 手順3 薄皮の除去
大分向けましたが、薄皮が残ってしまっているのであまり美しくないです。
しっかり取りたいですよね。
そうです、綿棒の登場です。
綿棒の先端をしっかり湿らせて、表面を優しくこすりながら薄皮を除去します。
かなり綺麗になりました!
もう一方も同じ作業をして、「生きる宝石」の名に恥じぬ輝きです。
ということで、2株の脱皮が終了しました。
ブルゲリの脱皮 コツとかポイント
成長期にブリブリ大きくなって、勢い余って花咲かせてくれたらいいなーと思っています。
コツとしては
- しっかり皮を湿らせること
- 皮がだぶついているところをとっかかりにすること
- ブルゲリが余計な動きをしないように指で軽く押さえること
ですね。
脱皮のタイミングですが、大きくなって皮が張ってくるのを待っていると、日照不足で徒長してとんがりコーンみたいなかっこ悪い感じになってしまいますので、9月初旬~中旬くらいが良いかなと思います。
日差しが柔らかくなり、人が心地よい気候になり始めたら皮をむきましょう。
剥いた後は紅葉も楽しめたり、花が咲けばチョメチョメタイムもできて楽しみが増えますね。
最後に育て方をちょろっと載せておきます。
ブルゲリの育て方について
ブルゲリの生育は難しい、と言われてなかなか手が出ない人も多いと思います。
ポイントしっかり押さえていれば大丈夫かなーというのがもじゃさんの所感です。
ブルゲリの生育型など
生育型は冬型と言われていますが、寒さに強いわけではありません。冬にある程度温度があれば育ちますよ、ってことです。
原産地は南アフリカですからね。
涼しくなり始めた秋口から晩春まで成長し、初夏から初秋までは皮をかぶって休眠します。
ブルゲリの水やりについて
根腐れしやすいですが、水が好きという困ったさんですが、しっかり乾いたらしっかり水をあげる、ということを守れば問題ないです。
成長期は土がしっかり乾いたのを確認して、鉢の土が5日くらいで乾く量を目安に与えます。
休眠期は全く水が必要ないわけではありません。生きていますから。
私はティースプーン1杯程度の水を週1で与えていました。
で、大前提なんですが、通風はしっかり確保しましょう。風通しが悪いとどの時期でも調子を崩して根腐れを起こしやすくなります。
逆に言えば、水をたくさん与えても、風がしっかり吹いて土や葉を乾かしてくれれば大丈夫ということになります。
通風マジ重要。
肥料について
肥料についてですが、緩効性の置き肥を勧めているところが多いですが、液体肥料の方が良いと思います。
水やりの量も頻度も少ないから、水に溶けだすタイプの緩効性肥料を使っていると肥料やけを起こしたり、しっかり肥効が出なかったりします。
液肥なら希釈倍率を守ればその危険性は少なくなります。
成長期に月1回の施肥が目安になるので、残った液肥はその他の水やりの際にリセットされますので、土に残りづらいです。
休眠期には肥料は与えません。吸収しないので根が傷みます。
ブルゲリの増やし方
増やし方は、もっぱら自家採種です。自家受粉しないので、クローンの株ではない別の個体を用意する必要があります。
分頭もするらしいですが、増やす意味では効率的ではないのでおすすめできません。
日当たり、置き場所について
日当たりについては、夏は50%遮光くらいが目安のようです。成長期にはしっかり日光に当てて光合成を促進させましょう。
休眠期には日陰で避難、と思いきや実はそうじゃなかったりします。
休眠期でも生きているため、エネルギーが少ないながらも必要になります。それを捻出させるには、やはり光合成しかありません。
真夏の気温と日光を浴びさせるわけにもいきませんし、丁度よい環境を作ることができません。
という場合は、USB扇風機と植物栽培用LEDライトを使うと良いと思います。
余談ですが、植物用LEDライトについて実験してますので参考にしてくださいませ。
んで、夏にしっかり光合成できた株は、夏越しの後の予後も良く、冬越しも難なくクリアできると言われています。
ブルゲリの育て方 まとめ
やはり日本の多湿は多肉植物全般に厳しい環境なので、しっかり乾燥させる、がポイントになるかと思います。
まぁ、育て方のブログ記事ではないのでざっとですが、こんな感じです。
もじゃさんが育ててみた感想としては、聞いていたよりもずっと育てやすいし面白い!です。
気を付けたことは日当たり、通風、水の乾き具合、です。
値段がやばいので、なかなか手が出ないと思いますが、チャレンジしてみてくださいね!
FBでは脱皮前後の写真でしたが、こんなにも手をかけて脱皮作業をしていたのですね‼️
さすが…一粒がシャインマスカットよりお高い子✨
岡野朋子さん
コメントありがとうございます!
初めてなのでかなり時間がかかってしまいましたし、もう少し時期を見計らえばサクッと言ったかもしれません^^
この見た目はちょっと食べてみたくなりますよねw