こんにちは!
千葉県香取市で多肉をもじゃもじゃ育てているもじゃさんです!
紫オブツーサってピシッとしまっているときれいですよね♪
でもちょっと育て方にクセがあるので、徒長しちゃったり赤茶けちゃったりうまく育たたない、という人も多いです。。
徒長に焦点を当てて、ビロンビロンになった株をどうやったらピシッと仕立て直せるか紹介します。
あくまで方法の一つなので、参考になれば幸いです。
では、まず紫オブツーサとは何ぞ、というところから解説していきます。
紫オブツーサの概要
紫オブツーサはオブツーサと呼ばれる品種の中でも特に肌が紫で窓が丸くつやつやしていて禾(ノギ)のないものを指します。
ジュエルプラントやクリスタルプラントのような流通名が付くのも、紫オブをはじめ窓が大きくて透け感のある品種の影響が大きいですね。
紫オブツーサの中でも多少差はありますが、あまり縦にも横にも大きくならず、直径5~6cmでコンパクトに仕上がります。
紫オブトでドドソン紫オブツーサといわれるのは大きくなりやすく直径8㎝くらいまでは育ちます。
色形の維持が少し難しいので初心者は敬遠しがちですが、基本は一緒なのでどんどんチャレンジしてほしい品種の一つです。
紫オブツーサの基本情報
- 植物名
- 紫オブツーサ
- 学名
- Haworthia cooperi var. truncata
- 英名
- Haworthia obtusa
- 科名
- ツルボラン科
- 属名
- ハオルチア属
- 原産地
- 南アフリカ 東ケープ州
- 流通名
- 紫玉露、紫オブト、紫雫石
- 成長型
- 春秋型
- 花言葉
- 小さな愛
紫オブツーサはなぜ徒長するか
徒長の原因は3つあります
日光不足
水分過多
窒素過多
です。
これらの原因が複数組み合わさって植物は徒長します。ハオルチアの紫オブツーサも一緒です。
徒長の形からある程度原因を推測することができます。
日光不足→円錐状に先細るように伸びていく
水分過多→円柱状に茎だけ伸びていく
窒素過多→葉色が濃くなり、べローンと大きくなる
あくまで傾向なので、管理状況と併せて考えてみてください。
ということで、紫オブツーサで多いのがきれいな窓にしようと日射量を少なくしすぎて徒長するパターンです。
もじゃさんのとこの徒長しすぎた紫オブツーサ
これは水耕栽培キットのグリーントイをちょいと改造して作ったものに、固まる土のネルソルを使って植えたものです。
1年くらい日の当たらない仕事場に放置しておいたものです。
水やりも肥料も何もお世話していない感じのやつです。
ちなみに、グリーントイを改造して時のブログ記事はこちら、作り方などが書いてあります。
植物用ライト ルーチェとグリーントイを使って多肉植物を育ててみた!
この時は万象を使っています。なんかの拍子に外れちゃったので入れ替わりで紫オブツーサを植えました。
徒長しすぎた紫オブツーサの仕立て直し方
一般的にはハオルチアをはじめ多肉植物が徒長した時の仕立て直し方法としては胴切りが多いですね。
しかしながら、小さい株は胴切るのがとても難しいです。
というか切りたくない人もいると思います。
そういう人は今回の仕立て直し方は参考になるかなと思います。
どうやるかというと、下葉の栄養を使って新しい葉っぱを作ってもらうのです。
よく見る例としては、他の多肉植物になってしまいますが、朧月とか長いこと育てていると頭だけしっかりしていて茎がにょろーんと伸びて暴れまくっているあれです。
植物はうまいことできていて、株全体のランニングコストが現在の光合成量や根から供給される水養分と見合わない場合、丁度釣り合いが取れるように株の大きさや葉っぱの枚数で調節するようになっています。
光合成量の落ちた古い下葉を減らしてランニングコストを下げるのです。
多肉の葉っぱってもいで置いておいても数か月は枯れないけど、急にカリカリに枯れる時があるでしょう。
そのカリカリになった葉の養分が茎や新しい葉に移動して用済みになったので、カリカリになったのです。
ということで、意図的にそうなるように仕向けてあげればよいのです。
具体的な数値化は難しいのですが、ダメージにならない程度でいつもより明るい環境 + 水と肥料分少し減らす、です。
光合成量10の時に水5と肥料分5必要な時に水と肥料が2ずつしかなかったら新しい葉を作るパーツ作れないから下葉から不足している3の栄養回そう、となります。
そうすると、下葉には新しい栄養が回っていかないし、葉緑素とかの大きい分子は分解されて少なくなっていきます。
この写真も下葉だけ赤くなっていますね。
この状態を続けていくと下葉はなくなり、締まったかっこいい新しい葉だけになります。
期間は時期と環境によっても異なりますが、もじゃさんの所は大体5か月くらいでした。
紫オブツーサの仕立て直しの注意点
水と栄養分を制限する、というから根っこ全部切って発根処理からすれば一緒じゃない?と思う人もいるかと思いますが、実はそうじゃないんです。
栄養の転流で重要な要因に植物ホルモンであるサイトカイニンの濃度があります。
サイトカイニンの濃度の高いところに栄養分が流れていくようになっているので、根っこがないとそのサイトカイニンが作られなくなってしまいます。
そうなると地上部は新しい葉っぱ作っている場合じゃない根を出さねば!となって葉っぱで盛んにおキーシンが作られ根っこの基部に輸送されるようになります。
で、種子の新しい器官が出てくる順番を思い出していただければわかると思うのですが、
根→葉
ですよね。
超タイムロスになります。
うっかりしていると根から水養分の供給が完全にストップするから休眠状態になることも考えられます。
根は残しておきましょう。
ハオルチアは単子葉類なので、単子葉類のモデル植物イネと基本的な反応は一緒だと思うので転流については、生長が盛んな葉のサイトカイニン濃度を高め、古い葉でサイトカイニンがなければ、古い葉から新しい葉へアミノ酸や糖が移行することになる。とされています。
ちなみに、イネではカルシウム、硫黄、鉄、ホウ素、銅などの一部ミネラルは再転流されにくいので、新しい葉での欠乏に注意です。
葉の形成異常や成長点の成長停止などの欠乏症が出る前に、この辺の栄養は葉面散布とか日々の施肥で補えるようにしておきましょう。
まとめ
紫オブツーサがビロンビロンに伸びて胴切りでの仕立て直しが難しい場合は
日当たりの良い場所で水と肥料分を少なくしてしばらくスパルタ管理!
です。
日頃の水やりを通して、どれくらいが多い量でこんな量だと少ない、というのをよく観察して知っておきましょう。
そうじゃないと、今の管理方法がどうなのかが分かりません。
そんな時はこちらの記事を読んで、紫オブツーサと仲良くなりましょう!
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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