梅雨と多肉
梅雨は暑いんだか寒いんだか、晴れるんだか晴れないんだかはっきりしない天気で
水やりのタイミングとか困りますよね(´・ω・`)
油断している真夏かと思うくらい暑いし。。。
多肉を育て始めた頃は良く根腐れ起こしたりで枯らしてました。
エアプランツもこの時期に良く腐らせた覚えがあります。。。
単純なことなんだけど、その塩梅が分からない!
そんな多肉植物を育てるのに鬼門になりやすい梅雨時期の管理方法を書いていきます!
多肉植物の弱点
多肉植物は乾燥にはめっぽう強いが、蒸れに弱いです。
これは原産国の気候に由来しますが、南アフリカとか中米、地中海など
暑くて乾いた地域出身
暑さはかなり耐えられるけど
日本のような高温多湿はすごく苦手。
蒸れると大抵腐る
腐るということろから仮説を立てると以下のようなことが考えられます。
・多肉植物の葉っぱや茎は乾燥などに耐えるために栄養豊富と考えらえるので雑菌の餌食になりやすい
・梅雨時期なので日照不足から葉が通常より柔らかくなっている
・多肉植物はプニプニしているので切り傷擦り傷が付きやすい。
高温多湿は微生物が増殖しやすく水滴などが住処になり、
葉脇など密に詰まった部分や傷口のへこみにたまった水滴が侵入口になりやすい。
結果、病原性の細菌が侵入して腐る
・根っこの場合だと、長期間土が湿ったままだと溶存酸素が少なくなり土壌が嫌気的になる。
→フザリウムやリゾクトニアなどの病原菌が増えてきて根腐れる。
→嫌気的になるとアンモニアが多くなる根が傷む→根腐れる。
→多肉植物は土壌の酸素要求度が高い→苦しい→根腐れる。
とスパムのごとく根腐れると書いてしまいましたが
要するに多肉植物は日本の梅雨から初秋までの高温多湿が苦手なんです。
あと、余談なんですが、
春も終わりに近づいて多肉植物たちはがっつり大きくなって
子株もたくさん出てきていて大きくなってきていることと思います。
特にハオルチア。
高温多湿の梅雨時期に株分けをすると、
切り口の乾きが遅くて腐ってしまうということが多々あるようです。
株分けしなくて多少ムギュっとなったところで問題はないので株分けの時期をずらすとか、
株分けするにしても風通しの良い蒸れないところに移して普段より長めに乾かしてあげるなどの
対策が必要です。
多肉植物の梅雨対策
じゃあ、どうすればいいのよ!?
ってことで天候を気にした水やりをお勧めします。
高温多湿期の水やりについて
まず雨の日ダメ、絶対。
これは当たり前なのですが。
雨の直後のすっごい晴れた日も要注意です。
湿度が高いうえに強い日差して鉢の中の温度が急に上がり蒸れてしまします。
→もじゃさんのルビーネックレスでの失敗例(記事の中盤らへん)
さらにレンズ現象といいまして、葉っぱにたまった水滴が日光をレンズのように
集積し重度の葉焼けを引き起こします。
当然傷口なので、雑菌ウエルカムです。
多肉植物は多少水やりが遅れても体に溜めている水分をうまいこと使って
耐え忍びますので、天気が丁度良くなるまで待つのも一つの手です。
湿度が高いので、葉脇にたまった水が乾きにくく、雑菌などが繁殖しやすい環境が続くので
さっと乾くくらいの水の量に調節すると良いです。
普段より水の量が少ないと多肉のプリプリ感が損なわれるのではないかと思う人もいると思います。
が、腐ってなくなってしまうよりは耐えて秋の成長期に向けて備えていたほうが良いかなーと思うのです。
良く晴れた日に水やりするときの注意点
よっしゃ晴れた~、水やるぞーーと意気込んでばさーっと水やりをして
ルビーネックレスを腐らせたのは私です。
雨上がり直後は水が溜まっていたりで湿度が高いです。
さらに、ぺかーっと晴れた日は日差しも強いので、気温も急上昇。
ついでに言えば雨で空気中の埃も少なくなって紫外線もバシバシ届きます。
気温が30度近くなったら、遮光ネットなどで直射日光を避けてしまった方が安全かもしれません。
まず葉っぱにたまった水滴が直射日光を浴びるとレンズ現象で葉焼けを起こします。
湿った土の入った鉢が日光で温められると、高温多湿で根っこが傷みます。
じゃあ熱い時間帯を避けて夕方くらいに、と思うと意外と強い西日にやられます。
もじゃさん的には極端に晴れた日も水やりは避けたほうがいいと思っています。
マイルドな晴れの日に水やりがいいです。
盲点!水のかけ方も結構重要
意外と多肉植物の表皮は傷つきやすいです(意外でもないか。。。)
リトープスをさんざんダメにしてきたもじゃさんがたどり着いた結論。
水はそーっと上げましょう。
多肉植物には水はけを良くするために比較的目の粗い用土を使うことが多いです。
そんなところに勢いよく水をかけると某剣客浪漫譚の必殺技 土龍●閃のように
土のつぶてがばしばし多肉植物に当たって傷をつけるわけですよ。
なので、私は親株を育てたり表皮の弱そうで希少な株にはミズゴケを使ったります。
最近ではベラボンという木質のスポンジのような資材も出てきているので
株を傷つけにくい植替え資材を使うのも一つの手だと思います。
なんにせよ、勢いよくばっさーっと水をかけるのは、葉っぱが取れたりするので
そーっとかけてあげると良いです。
多肉さんはその方が喜びます^^
多肉植物が乾燥しているサイン
多肉植物や土の状態をよーく見ていると
今、水が必要なのかそうでないのかぼんやり分かってきます。
水が欲しいなーというサインは葉っぱの色がくすんできたとき。
細胞の張りがなくなって艶がなくなります。
極端な例だと
丸葉黄金万年草でありますが水のある時は鮮やかな黄色ですが
乾燥してくると灰色みたいなくすんだ黄色になります。
・ぷりぷり丸葉黄金万年草
↓
・ぱさぱさ丸葉黄金万年草
これは結構きている状態ですが、水を適量あげれば3日で上の状態になります。
だいたい週一回くらいとか季節に合わせて10日に一回とかアドバイスしていますが
本当は植物や土の状態に合わせて水やりしてほしいです^^
この梅雨時期に植物や土の状態に合わせた水やりを練習してみましょうヾ(*´∀`*)ノ