育てているのは多肉植物だけじゃないですよ(`・ω・´)
変わった植物は育てたくなるので、色んなものに手を出していますw
その一つがビカクシダ!
大きくなると葉先の切れ込みが鹿の角みたいになり見ごたえ抜群!かっこいいのです!
耐陰性もほどほどあり、ハンギングにするのにも向いているので、お洒落なインテリアにもなります。
そんなコウモリランの育て方を紹介します。
水やりや肥料のあげ方、植え替えのタイミング、へご板への付け方を網羅しますね♪
コウモリラン (ビカクシダ)の概要
ウラボシ科ビカクシダ属に属するコウモリランは、高温多湿の熱帯雨林で大きな木に活着して自生しており、原産地には18種類の原種があるといわれています。
葉っぱの形がコウモリの羽のようにも見えるということから、コウモリランという名前がつけられました。
ビカクシダという別名の由来は、明治初期に日本に渡ってきたときに葉っぱが鹿の角に似ていると言われたため和名でビカクシダと付いたとされています。
独特な容姿がチャームポイント。それを構成するのは2種類の葉っぱです。
一つは株元にぺたっと張り付いたように生える「貯水葉(ちょすいよう)」。
もう一つは、ビカクの由来ともなっている大きな切れ込みが特徴の鹿の角のような形をしている「胞子葉(ほうしよう)」です。
貯水葉はスポンジ状の組織を有し水をたっぷり貯めておくことができ、樹皮などに絡みつく役割もあります。その役割から外套葉や付着葉、栄養葉、落ち葉止め葉、泥除け葉など、いろいろな別名があります。
また、品種によってはこの貯水葉の葉脈が凹凸しており模様みたいになって非常に美しく、コレクター魂をくすぐります。
貯水葉は、新根から成長し、始めは緑色をしていますが、寿命がくると枯れて茶色に変わります。
貯水葉は枯れても水分や養分を蓄えるスポンジのような役割をしてくれるので、枯れても取り除かないようにしましょう。
コウモリラン (ビカクシダ)の基本情報
- 植物名
- コウモリラン (ビカクシダ)
- 学名
- Platycerium bifurcatum
- 英名
- Staghorn Fern
- 科名
- ウラボシ科
- 属名
- ビカクシダ属
- 原産地
- インドネシア、アフリカ、オーストラリアなどの熱帯地域
- 流通名
- 麋角羊歯
- 成長型
- 春秋型
- 花言葉
- 魔法、信頼、助け合う
コウモリランの育て方
水やり
基本は多肉植物と同じ「しっかり乾かしてからたっぷり与える」です。
土がしっかり乾いたのを確認してからたっぷり水を上げましょう。
水やりの仕方は上からじょうろなどで書けるのではなく、深めの器にたっぷり水を張って底から吸わせるような感じで行います。
鉢を持ち上げた時にしっかり水の重さを感じることができればオッケーです(※鉢植えを想定しています。)
自生地が高温多湿の環境のため水はかなり好きです。
目安としては
春~秋 3日に1回くらい。葉が垂れてくるようだったら回数を増やしましょう。
冬 1週間に1回くらい。少し乾かし気味で管理すると耐寒性が上がります。
水やりをするときに葉っぱにも霧吹きで葉水をしてあげると、より元気に育ちます。
注意点としては、高温多湿が好きといっても常に湿っているのは嫌いです。根腐れを起こして枯れてしまいますので、一度しっかり用土を乾かしてからの水やりを徹底してください。
また、真夏は暑くなりすぎて鉢の中が蒸れてゆだってしまうので水やりの時間帯は午前中は避けて夕方以降にしましょう。
冬になった目安としては最低気温が10度を下回る日が続くようになったら、でよいと思います。
土について
コウモリランは水はけのよい土を好みます。言い換えれば通気性の良い土が良いです。
目が細かい土を使うと根は息ができなくなり窒息して枯れてしまいます。
自生地では樹皮にくっついてますからね。
素焼き鉢に水苔がやりやすくておススメです。今ならどちらもダイソーやセリアなどの100均でもそろえることが可能です。
用土を配合したい!土っぽい方がいい!という方は以下を参考にしてください。
ピートモス8:パーライト1:軽石(小粒)1
ハンギングにする時は、軽量化のためピートモスを減らしてバーミキュライトやパーライトなどの軽い物を多めに入れると良いです。
肥料について
春から秋にかけて旺盛に成長しますので、鉢植えで土を使っている場合は2か月に1回観葉植物用の緩効性置き肥を与えるとよいです。
素焼き鉢+水苔、ヘゴ板+水苔などの場合は、成長期に10日に1回くらいで規定濃度に希釈した観葉植物用液体肥料(ハイポネックスなど)を与えるとよいです。
冬は肥料を与えない方が良いと思います。
この季節は休眠しているので生育はほとんどせず、肥料分が残りやすく根痛みや腐敗の原因になります。
アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを多量に含む有機発酵肥料は用法用量を守れば
効果は絶大でモリモリ育ってくれます。
たまーに、勢いがつきすぎて生殖成長せずに、栄養成長である葉っぱを伸ばすことしかしなくなることもあります。
植え替え・植え替えの仕方とタイミング
コウモリランの植え付けや植え替えに適している時期は、5月の中旬から9月の中旬くらいです。
土植えの苗を水苔にする場合は、根を傷つけないように鉢から外し用土を水でやさしく洗い流し水苔でしっかり包みます。
苔玉の大きさは鉢よりも1.2~1.5倍くらい大きく作ります。ぎゅっと詰めるので大きめの方がいいです。
根がつぶれないように気を付けながら、へらなどを使って鉢の中に押し入れます。
最後に水をしっかり吸わせて、風通しの良い半日陰に置いて終了です。
植え替えの場合は、あまりすることがありませんがタイミング的には2~3年に1度です。鉢の大きさに対してあまりにも大きくなりすぎた時に行います。
方法と時期は植え付けの時同様です。
病害虫
炭疽病
高温多湿の時期に風通しが悪いとかかりやすくなりますので注意です。特に梅雨時期は喚起を欠かさないようにしましょう。
葉が黒く大きな斑点ができ、次第に拡大していき葉が枯れていきます。重篤な状態になると株全体に影響し株が死んでしまいます。
発見したらその葉を根元から取り除き、糸状菌に効果のある農薬を散布しましょう。
例:ベンレート、トップジンM、ジマンダイセンなど
カイガラムシ
またこいつです。多肉植物だけでなくビカクシダにまで迷惑かけるとんでもないやつです。
ワックス状のふわふわが農薬をはじきますので完全駆除がかなり難しいです。根気よく農薬を定期散布しましょう。
排泄物を媒介してスス病も併発しやすいのでほんと注意。見つけたらとりあえず物理除去がおすすめです。
あと、見つけたってことはもうすでにいろんな場所でコロニーを作っているので株元、葉っぱの付け根、周辺の株などをよく確認してください。
農薬はコルト、スプラサイド、オルトラン、マラソン、などが有効です。
しばらく薬産することになると思いますので、作用機序の異なる農薬をローテーションで使い耐性を持った害虫を出さないようにしましょう。
増やし方
株分け…大きくなってた親株のコウモリランの株下からは子株が生えることがあります。外套葉の下の部分からでてきている子株を根元から切り取っていきます。子株は胞子葉が3~4枚ほどついている状態なるまでつけておきましょう。それ以下だと分けた後に育つ前に枯れやすいです。
切り取った子株をヘゴ板や鉢に植えつけて、1ヶ月の間は明るい日陰に置いて管理しましょう。
胞子…胞子葉が大きくなると葉の裏に黒い粉みたいなものが出てきます。そうです、胞子嚢です。それをスプーンなどで葉っぱを傷つけないように削り取り、清潔な用土を敷いた鉢にまき、深い受け皿に常に水を張った状態にする腰水で管理します。発芽温度は20度前後で、表面が乾燥しないようにし3週間くらいするともこもこ生えてきます。
耐寒性
条件にもよりますが、5度まで耐えられます。
10度を下回るようになったら保温対策を考えましょう。
日当たりについて
日当たりの良いところを特に好みます。しっかり日光に当てると色づきも良くしまった株になります。
ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので半日陰で管理すると安全です。また、真夏は気温が40℃以上になった場合も日陰に移動しましょう。
それ以外の季節では、日の当たる日向に置いて管理しても大丈夫です。
日光不足だと葉の色が黄色くなりますので、その場合はもっと日当たりの良い場所に移動するか、室内であれば植物用のライトで補光しましょう。
知っトク情報
コウモリランに関する雑学や知って得する情報を最後に掲載します。
コウモリランといったらやっぱりヘゴ板に付けてハンギングですよね^^
ヘゴ板の付け方について
ヘゴ板に着生させる場合は、ヘゴ板にワイヤーを通すための穴を数か所空けておきます。もしくは、板に水苔を置く位置の周囲にくぎを放射状に打ち、麻ひもなどで固定するときのひもをひっかけるところを作ります。
水苔は新品のものを使いましょう。乾燥しているので水でしっかり戻してから使います。 水苔玉と根っこがへばりついている苗をヘゴ板に乗せてから、ワイヤーかシュロ縄、麻ひもを使ってコウモリランを固定させます。
鉢植え同様に、ヘゴ板ごと水の中に沈めてから水を吸わせてから、半日陰の場所に置いておきます。
コウモリランの育て方まとめ
お洒落なコウモリランをかっこよく育てられたら楽しいですよね!
気を付けるポイントは
・水やりは植え込み資材が乾いてから
・最低気温10度が管理方法の切り替えポイント
・おひさまは大好き、夏以外は積極的に日光浴させてあげよう
です。
ネザーランドという品種が育てやすいので初心者はおすすめですよ!
それでは、楽しいビカクシダライフをお送りくださいヾ(*´∀`*)ノ
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