水やりのタイミングっていつ?土の乾き具合が肝なんです!

水やりのタイミングっていつ?土の乾き具合が肝なんです!

水やりのタイミングっていつがいいの?

水やりズバリ
鉢の中の土がしっかり乾いて植物がちょっと喉が渇いたなと思うタイミングです!!

 

わかるかっ!!(屮゜Д゜)屮

 

そうですよね、
これが難しいから多くの人が植物を枯らせてしまったり、うまく育てられなかったりします。

 

水やりのタイミングを物理的に紐解いてみる

いわゆる保水力とか水はけと言われる土の特性は、
どれだけ水を持つことができて乾くまでにどれだけかかるかというものの尺度です。

一般的には数値化しているものはあまり目にすることはありません。

土壌粒子間隔での水がどういう状態にあるか

ということで、図にしてみました。

土壌粒子間隔での水の挙動の相違

・土の粒子の間隔が0.1㎜より大きい
→水が下に落ちる力が粒子間で起こる水の表面張力より強いため、保水できず下に落ちてしまう。保水力弱・水はけ強

・土の粒子の間隔が0.1mm以下で0.0002mm以上
→土の粒子間で起こる水の表面張力より、植物の根っこが水を吸い上げる力の方が大きいので保水もでき植物に丁度良い状態

・土の粒子の間隔が0.0002mmより小さい
→表面張力の力が大きくなりすぎて根っこから水を吸い上げられない、保水はできるのでいつまでも乾かないことが多い。

この土の粒子の混ざり具合で保水力・水はけが決まるのです。
そしてここにどれだけの水の量が入っているかで植物が水を正しく吸収できるかできないが決まります。

土に含まれる水分の量で分類される状態

その状態を分類した図がこちらです

土壌水の分類

pFという単位は水ポテンシャル(※)を水柱の高さ(cm)の常用対数で表したものです。
※:水が湿っているところから乾いているところへ移動する力の強さ。

粘土のように粒子がすごく細かい土の場合は、pFに幅があり状態が変わりにくいです。
砂のように荒い粒子の多い土の場合はpFの幅が狭くなり状態が変わりやすいです。

はい、もう、なんのこっちゃですね。

私も混乱しますw

はぇ~そんな数値があるんだなーぐらいの感覚で大丈夫です!

ざっくりいうと、植物が水を吸うのに必要な力の強さです。

pFが低ければ何の苦労なく水を吸収することができ、逆に高いと土も水を引っ張るので綱引き状態になり根っこから吸収するのに力がたくさん必要になります。

で、このpF値はどう扱えばいいの?

霧吹きとポトス先ほどの図のpF2.7より大きくなると明らかに乾燥になり根っこから吸水が難しくなります。

しかし、これすごく重要なのですが、

植物は乾燥を感知すると根っこを強くしようとする働きがあり、
乾燥を乗り越えて丈夫に育ちます。

なので、pF1.8~pF2.3くらいのタイミングで水やりができると
植物にとって非常に良いタイミングになります。

感覚的には鉢の中の水がすっかり乾いてから2日~3日(※植物の種類によって変わります。)が目安かなーと思っています。

この感覚を会得するには、

水をやる前の鉢の重さとやった後の鉢の重さを
手で持って感じ取れて「あ、鉢の中に水がないな」というのが分かったうえで
葉っぱの張りを見て水分足りなくなっているな、

というのを感じ取れるようにならなければいけません。

生産者の感覚をご家庭で体現するには?

すばらしいアイテムがあります!

サスティーという鉢の中のpF値が見た目ですぐわかる水分計です!
これすごい!

鉢の中に水がたくさんあれば水分計の色が青くなり
水が少なくなってくるとだんだん色が薄くなり、
水やりのタイミングで真っ白になります。

サスティー

鉢に挿しておくと、土の中のpF値を感知してpF1.8~pF2.3のあたりで白くなるので
植物が元気に育つタイミングで水やりができるようになります。

上で書いたように土の状態によってpF値の変化の速さに違いはあるものの
基準となる値は変わらないので

どんな植物でも

どんな土の状態でも

誰が見ても

適切な水やりのタイミングが分かるのです。

しかも、デザイン賞をもらうくらい見た目が可愛く
電池もいらないので取り扱いしやすいです。

今まで以上に植物に愛情を注げて毎日が楽しくなります!

これはすごくお勧めなのでぜひ使ってみてください^^

サスティー
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おまけ 用語説明やこぼれ話

pF0.0 最大容水量…大雨が降っている最中の土の状態。土の間全てが水で満たされている。
水たまり

pF1.5 圃場容水量…pF0.0の状態で水の供給が止まると24時間以内に重力水が流れ去って耕転や農作業が可能になった状態。

重力水…重力子グラビトンが含まれており様々な健康効果が期待できる水。ではなく、土との表面張力が非常に弱く重力によって下方に流れ出ていってしまう水のこと。植物には吸収されない部分。

pF2.7 毛管連絡切断点…これは地植えの時に重要な値になりますが、土壌の下層からの水分の供給が途絶える点。通常、下層から水が毛管現象により表層近くまで供給されています。乾燥が進んでくると水が土に引っ張られる力が強くなるので毛管が切断されます。植物が乾燥で水を完全に吸水できなくなります。

pF3.8 初期しおれ点…植物がしおれ始める土に乾燥具合。この時点なら水やりをすれば容易に回復できる。

pF4.2 永久しおれ点…植物にとって致命的な乾燥具合。水やりをしても土が乾ききって土の間が空気で満たされており容易に水が浸み込まない。水やりしても回復せず枯死することが多い。

pF5.5 風乾土水分…土の中が外気と同じくらい乾燥してしまった状態。

pF7.0 乾土水分…土を105℃で24時間乾燥した状態。からっからなのに水分とかこれいかに。
干ばつ

水やりを適切にやるあまり知られない理由
→土の状態が変わらないと根根っこに有毒な物質がたまってきて腐れしやすくなる。
→→なので適切なタイミングで新しい水が鉢の中を通った後に
新鮮な空気が送り込まれ、土の中の状態が良い環境に保たれる。

→土がずーっと湿っていると簡単に水分を吸収できるので根っこが怠けて乾燥に弱い植物が出来上がる。
→→スパルタでお願いします。

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