月耳兎のびっくりする増やし方 ~事の始まり~
ツイッターの一部のタニラーさん達をざわつかせたびっくりな増やし方のツイートはこちら↓
おそらく、維管束が切れたところが起点になっていると思われる。
秘技!一枚の葉っぱから複数子株を出す方法!!
被験体は月兎耳で5cmくらいの葉っぱです#多肉 #月兎耳 #もじゃ多肉 #多肉植物知っトク情報 pic.twitter.com/EYvpm7tnIK— もじゃさん (@mojafarmer) 2017年11月21日
2017年11月20日、月耳兎の葉っぱに付けた切れ目から子株が生えていました。
実験成功でした。
少し時間は戻って
月兎耳は育つのがゆっくりだし葉っぱの枚数も多い方ではないので、普通の多肉植物の増やし方のようにガンガン増えてくれません。
なんかたくさん増やせるいい方法ないかなーと、悶々とする日を送っていました。
ふと目をよそにやると、ぽきっと折れてしまったハオルチアの松の巻。
なんとなく土に挿しといたのですが、根っこが出て活着していました。
そういえば、硬葉系のハオルチアは葉っぱの途中からでも子株出るな・・・。
何でだろう?
が出発点でした。
葉挿しという増やし方の先入観
多肉植物の増やし方で葉挿しというものがあります。
多肉植物の葉っぱはちょっと力を入れると簡単にポキっと取れます。
これは原産国のアフリカやメキシコなどの厳しい環境でも子孫を残すために獲得した性質の一部だと思うのですが、葉っぱの付け根から根っこが出てしばらくすると子株が出てきます。
いままで、根っこの付け根には成長点があると思っていたので
葉っぱ1枚には成長点が1つあり、そこから子株が1つ生えてくる。
という先入観がありました。
でも、折れているハオルチアの葉っぱの発根を見てどうやらそうじゃないらしい。
ならばどんだけどこを切ったら発根するか試してみよう!
ざっくざっくいろんな多肉を輪切りにしたり縦に切ってみたり・・・。
どういうわけかその時は冒頭の奴だけ成功しました。
月兎耳の子株を観察してみた
切れ込み7本中3本から子株が出ています。
葉っぱの切れ込みで出ているやつと出ていないやつがあるのはなぜだろう
↓
切れ込みを入れた深さで違う可能性が高いな。
生えている子株も葉っぱの先の切れ込みから大きくなってきているな。
1月13日でこれくらい大きくなりました。
大きくなったので観察も捗ります。
どうやら子株が生えてくるのに方向があるようです。
葉先の方に子株がくっついています。
そして、それを強力にサポートする現象が!
ザクザクぶつ切りにして放っておいたやつ、お前でかした!
切り口の葉脈と思われる場所、3か所から発根しています。
しかも、根っこが出ているの葉先側からは出ずに葉っぱの付け根側だけです。
月兎耳を1枚の葉っぱで複数増やす方法の考察
ということで、以下のことが考えられます。
・葉脈を起点に子株を発生させることができる可能性がある。
・葉っぱが若く細胞分裂が間髪な先端に近い方が子株が早くでる。
・子株が出るのは葉っぱの付け根側の葉脈の断面のみ
今のところ、
・2cmくらいにぶつ切りにした月兎耳の葉っぱは発根し子株ができる可能性がある
・大きめの葉っぱで葉脈を切るように切れ込みを入れると子株ができる可能性が高い
ということです。
可能性がある、という言い回しはまだ確立はできていないので
今後、試行回数を増やして「これはっ」というものを見つけます。
おそらく、
成長期で乾燥刺激と接触刺激をあたえ水分を感知すると
高確率で発根が促されると思いますので
引き続き実験を行って報告をしたいと思います。
[…] 巷で話題!そんな方法有りなのかっ 多肉植物の変わった増やし方の考察 月兎耳編 […]
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