アロマティカスの成分、レシピや風水など雑学まとめ

アロマティカスの成分、レシピや風水など雑学まとめ

とても香りのよい多肉質のハーブで、ハーブティーや料理に大活躍します。アロマティカスの葉は表面が細く柔らかい毛でびっしりと覆われています。

その見た目の可愛さと、良い香り、多肉植物っぽい育てやすさ、ハーブの増えやすさ、と楽しいの塊のアロマティカスさん。
 

育てやすいので園芸初心者、多肉植物初心者、ちょっとお部屋にグリーンインテリアを、という方には特におすすめの植物です。

育て方についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
アロマティカスの育て方 上手な増やし方と冬越するコツ

 

良く育つので剪定した葉は、デトックスウォーター、ハーブティー、モヒートなどの他、料理の香りづけに使ったり葉挿しにして増やしたりできます。

そんな色んな使い方の出来る優秀な多肉ハーブの雑学を知ってもっと楽しめるようにしましょう!

アロマティカスの起源や由来について

アロマティカスの名前で流通しているこの子は

学名Coleus amboinicus/Plectranthus amboinicus、シソ科コリウス属アンボイニクスとされています。原産地インドネシア、南アフリカ、メキシコなど。開花時期5月~9月くらい(あまり咲かない)

という感じの基本情報です。
 

皆が良く知っている名前の「アロマティカス」は、旧学名からきていると言われています。

記事を書こうとしているのは、プレクトランサス・カニヌス(Plectranthus caninus)も近い見た目のような気もしますが、「Cuban oregano」が一番近いので、これの変種じゃないかなーとも思っています。
 

という情報くらいしかないのですが、Coleus amboinicus/Plectranthus amboinicusは検索するとコリウス独特のシソのような葉っぱを持つこっちが主に出てきます。

多肉植物 アンボイニクス
謎多き植物です。

起源や由来に関する記述は

インドネシアの近くのマルク諸島にある山岳で肥沃な島、アンボンが起源と言われ、そこから中世ヨーロッパで言うところのイースト・インディーズ、西インド諸島、フィリピン諸島、アメリカ大陸の一部に広がったとされています。

 
発見したスペイン人がブロードのような葉っぱのオレガノを意味する「orégano de la Hoja Ancha」 と名づけラテンアメリカに帰化して広がったとされています。

今でもインドネシアやマレーシアの熱帯雨林で自生しているようです。
 

熱帯雨林に自生しているのに蒸れに弱いのか。。。。

アロマティカスに含まれる精油成分とその効能について

アロマティカスとエッセンシャルオイル
 

良い香りのする多肉ハーブのアロマティカス。その効能や効果は気になりますよね。

エッセンシャルオイルの要となる芳香成分はどのようなものがあるのでしょうか?

論文を漁って探してみました。
 

が、どうしてもPlectranthus amboinicus(Lour.)までしかたどり着けません。

グーグルで検索するとご覧の通りです。

こんだけ葉っぱの種類が出てきます。

plectranthus amoinicusで検索した結果

ということで、一番近いだろうなという論文にたどり着きましたので、その結果を翻訳すると以下のようなエッセンシャルオイルの成分が抽出されました。

 
ガスクロマトグラフィーという方法で抽出したアンボイニクスの(Plectranthus amboinicus Lour)のエッセンシャルオイルに含まれる主な化学物質とその効能は以下の通りです。[]内の数字は抽出したエッセンシャルオイル内の成分比です。

ガスクロマトグラフィーで抽出したアンボイニクスの、Plectranthus amboinicus Lourのエッセンシャルオイルに含まれる主な化学物質は、
 

カルバクロール[33.5%]…タイム及びオレガノから作られるモノテルペンフェノールです。サルモネラ・チフィリウム (ネズミチフス菌)に対する強力な抗菌効果を発揮します。食品媒介病原菌セレウス菌に対するカルバクロールの殺菌活性が、研究されています。

p-シメン[28.20%]…パラシメン。消毒、抗菌作用。月桃にも含まれる精油成分で、経皮吸収による鎮痛作用もあります。

γ-テルピネン[14.77%]…抗感染作用、組織再生作用、抗炎症作用、鬱滞除去作用、静脈強壮作用
 

カリオフィレン[4.63%]…大麻(アサ・ヘンプ)痛みや炎症、アテローム性動脈硬化症、骨粗しょう症などの治療に、この成分が利用されています。セスキテルペン類に分類され、主に抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗ウイルス作用、潜在性抗ガン作用、鎮痛作用、鎮静作用、殺菌作用、消炎作用、静菌作用、免疫刺激作用、健胃作用などの特徴がある成分です。セスキテルペン超有能。

 
γ-ベルガモテン[3.16%]…ベルガモットに含まれる芳香成分。紫外線を集める性質があり皮膚の炎症を引き起こす光毒性に関わります。フロクマリンの一種。

 
α -テルピネン[2.52%]…抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用、抗炎症作用、鎮静作用、神経強壮作用、鎮痛作用

 
β-ミルセン[2.03%]…モノテルペンに属するオレフィンの一種。肝臓強壮作用、腎臓機能促進作用、防腐作用、殺菌作用、軽い抗ウイルス作用、鎮静作用、筋肉の弛緩、睡眠の補助。カンナビノイド成分とβミルセンの相互作業(アントラージュ効果)があります

※参考文献:Pharmacogn Mag. 2017 Jan-Mar; 13(49): 159–167.doi: 10.4103/0973-1296.197646

そのほかの論文での分析結果では、

カルバクロール[28.65%]
チモール[21.66%]
α-フムレン[9.67%]
ウンデカナール[8.29%]
γ-テルピネオール[7.76%]
p-シメン[6.46%]
カリオフィレンオキシド[5.85%]
α-テルピネオール[3.28%]
β-セリネン[2.01%]

別の分析では、

チモール[41.3%]
カルバクロール[13.25%]
1,8-シネオール[5.45%]
オイゲノール[4.40%]
カリオフィレン[4.20%]
テルピノレン[3.75%]
α-ピネン[3.20%]
β-ピネン[2.50%]
メチルオイゲノール[2.10%]
β-フェランドレン[1.90%]
が得られたと言われています。

成分にばらつきがあるのは抽出する方法にもありますが、植物自体にも原因があり、季節や土壌の状態、気候などで含有成分が大きく変わることにあります。また、遺伝的、地理的変動にも起因することもあります。

アロマティカスの効能を期待して食用する場合は、鉄分の吸収を阻害する可能性があります。造血剤などの鉄剤を常用している方は気を付けましょう。

ゴキブリを寄せ付けない効果があると人気でホームセンターなどでは品薄のようですが、実際のところどうなんでしょうね?

害虫害獣除けに入っている成分の一種でもあるチモールやオイゲノールが含まれる可能性があるのと、ゴキブリの嫌がるミント系の臭いなのである程度効果はあるのかもしれません。

アロマティカスの世界での伝統的な使われ方やレシピなど

アロマティカスで香り付け 肉料理

★虫よけとしてのアロマティカス
アロマティカスの薬効は、虫除けとしての使用から、風邪やインフルエンザの緩和のためのお茶を作ることまで様々です。

使い方は葉っぱから汁が出るくらい強く押しつぶし肌に塗りつけるというもの。
 
アロマティカスの葉挿ししているときは、たしかに蚊に刺されなかったな。
 

★調味料としてのアロマティカス

メキシコやキューバでは肉料理の香味料や、洗濯や洗髪の香り付け等ハーブとして利用使用されているといいます。
 

★薬用植物としてのアロマティカス 
インドネシアでは葉を外用薬として、やけどの炎症を抑える為に使われているそうです。
更にはフィリピンでは、日本のアロエの様に、メディカルプランツのような役割使用されているようです。

葉は抗炎症作用があると考えられており、伝統的にインドの古代アーユルヴェーダ医学で使用されています。
 

という感じで自生している地域では、古くから色々と使われていたようです。

アロマティカスの葉っぱを腕にこすりつけた時はスッとしたのでメントールが入っているのかなと思ったのですが、抽出結果にはなかったので、別の成分のようです。
 

でも、成分の中には抗炎症効果のあるものが多数含まれていましたから、こうした民間療法も有効だったと考えられます。

アロマティカスと風水 おすすめの鉢と飾り方

アロマティカスと風水

植物、香りとくれば風水ですね!
風水は森羅万象に陰陽五行を当てはめ、それを整えることで良い方向へ進んでいこうとする感じの学問です。

ということで、ミントのような甘い香りのする多肉ハーブのアロマティカスを上手に飾って、お洒落さも運気もアップしてしまおうという欲張りセットです。
 

植物の風水が得意なもじゃさんお勧めの飾り方も紹介します。

アロマティカスで特質すべきはその香りです。ハーブオイルなどのアロマ、御香、花の香りも含め、香りは「緑」や「風」に見立てられ五行で言うところの「木」に当てはまります

香りの種類にも五行が当てはめられるのですが、ミント系の爽快感のあるものは「木」になります。甘い香りもあるので「土」も。この辺の分類は五味が由来になることが多いです。

酸味=木 苦味=火 甘味=土 辛=金 鹹(塩)味=水
と当てはめられています。
 

南東は四緑木星の方位で、良縁を司る方位です。木と土の要素を持つほかに匂いがあることから子の方位ととても相性が良いです。

飾るときに素焼きの鉢や藤などを編んで作った鉢隠しを使って飾ると方位の力をより高めることができます。
 

また、「木」の気を持つ三碧木星の東は、成長・知識・情報を司り仕事運に影響を与えます。パソコン関係、メディア関係のお仕事をしている人はここに、アロマティカスをガラスの器を使って水耕栽培で飾ると良いです

キラキラの自然
 

ここで、すごく重要なポイントです。

風水の効果を十分に得ようとするには、まず家を、少なくとも飾る場所を徹底的に綺麗にしましょう

 
汚れた部屋は水垢や雑菌のこびりついた花瓶と同じです。そこに綺麗な水を入れても入れた瞬間に汚れてしまいますよね。それと同じです。

風水で気を高めたり流したりしても、その場所や人が整っていないと効果がないどころか逆効果になることすらあります。
 

風水を始める前には部屋を掃除したり、体の滞りを取ってからやりましょう!

風水は効果を確約するものではありません。また、人、家、その日の気の状態で影響は異なります。

全ての要素をまとめて見ることでより細かなな風水の影響を測ることができます。一部分だけ切り取った見方だと効果にばらつきがあります。

ちなみに、もじゃさんの花風水の占いはこちら!リピーターの方もいます^^

アロマティカスの雑学まとめ

苔玉多肉 アロマティカス

アロマティカスはミントのように繁殖力旺盛で育つスピードも速く、多肉植物のように葉っぱに水分を溜めているので乾燥にもほどほど強いので育てやすい植物です。

ただ、原産地にない環境条件の寒さには非常に弱いので冬の防寒対策は必須です。上手に冬越するための秘訣はこちらの記事に書かれているので参考にしてみてください。

アロマティカスの育て方 上手な増やし方と冬越するコツ

 

アロマティカスの良い匂いの元には、薬効が期待できる方向成分が多数含まれています。葉っぱをちぎって料理に彩りを付けたり、香り付けをしたりできますし、ハーブウォーターやハーブティーにしても楽しいです^^

ただ、あまり害虫は尽きませんが浸透移行性の農薬を使うこともあると思いますので、使ってから半年以上たっていればまぁ食用しても良いかと思います。
 

キッチンハーブにする際には、日当たりが悪いとすぐ徒長しますので、なるべく日光のたくさん当たるところで水やりを控えめにしてゆっくり育つように調節しましょう。
 

ぜひアロマティカスを楽しんでください!

もじゃさんのとこでも販売していますので、気になる人はLINE@やお問合せからご相談ください。

※冬季は植物の性質上販売しておりません。春から販売再開します。お楽しみに!
 

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