姫秋麗 ~多肉植物の育て方~

姫秋麗 ~多肉植物の育て方~

姫秋麗の概要

小柄でピンクのプリプリがチャーミング。鉢の中に群生して咲かせる姫秋麗丼が流行っています。細胞一つ一つが大きいのかよーく見ると葉っぱがラメのようにキラキラしているのが個人的にお気に入り。

噂の姫秋麗丼

姫秋麗丼

お気に入りなんだけど欠点もある。
葉っぱがすっげぇ取れやすい(´・ω・`)

寄せ植えに使うときは葉っぱがぽろぽろ取れないように細心の注意を払って取り扱うべし。

姫秋麗も育ってくると俗に言う暴れる状態になり秋麗以上に手が付けられなくなりますw
増えるのが早いうえにぽろぽろ葉っぱが落ちるので気づかぬうちにとんでもないところで群生になっていることも。

増えまくる姫秋麗

基本情報

植物名
姫秋麗
学名
×Graptopetalum mendozae
英名
no data
科名
ベンケイソウ科
属名
グラプトセダム属(グラプトペタルム属)
原産地
中米
流通名
姫秋麗
成長型
春秋型
花言葉
秘められた恋

姫秋麗
姫秋麗のつぼみ

姫秋麗の育て方

水やり
水やり基本は「しっかり乾かしてからたっぷり与える」です。
土を満遍なく湿らせて注いだ水が流れ切った後、鉢を持ち上げた時にしっかり水の重さを感じることができればオッケーです(※鉢植えを想定しています。)
 
目安としては
春~秋 10日に1回 (土がしっかり乾いてから3日後くらい)
冬   14日から20日に1回
 
生育旺盛で伸びる速度が速いため、すぐに徒長しますので水は控えめの方が締まったかっこの良い株になります。
 
また、水をあげすぎると葉っぱが落ちやすくなります。
葉っぱには大量の水を含んでいるため、耐寒性が強いとはいえ油断すると凍ります。
 
冬は休眠期ですので、水の量は極端に減らしたほうが良いです。
 
植物体内の水分量が少なくなることで凍りにくい体になっていますので、
水をたくさんあげるとその状態が解除されてしまって凍ってしまうことがあります。
 
なんだったら葉っぱがシワッシワになるまで水あげなくてもいいです。また、秋麗は体内に水が少なくなってきてもあまり表情を変えないので、水やりのタイミングがつかみにくくもあります。葉っぱに張りがなくなってきたあたりが水やり適期かと思います。
 
葉っぱが凹んできたら結構水が足りなくなってきています。
成長期にはここまで水を切らさない方が良いでしょう、生育に悪影響が出ます。
  
休眠期は上述している通りこれくらいまで上げなくても大丈夫です。
 
土について
土乾燥に強く水が少なくても大丈夫、と言ってもある程度の保水力は必要ですのでバークチップのみ、ゼオライトのみのような極端な用土は避けたほうが良いと思います。
 
また、土の通気性も大事なので粘土質の土や粒子の細かい物を多用すると土の中で窒息してしまい根腐れの原因になります。
 
園芸店などで売っている多肉植物用の土を買えば間違いないです。
自分でブレンドしたい!という方は以下の分量を目安にすると良いと思います。
 

赤玉土(小粒)5:パーライト3:腐葉土2
ハンギングにする時は、軽量化のためピートモスやバーミキュライトやパーライトなどの軽い物を多めに入れると良いです。

肥料について
春から秋にかけて旺盛に成長しますので、月1回与えると、元気に育ってくれます。
 
夏と冬は肥料を与えない方が良いと思います、基本的に休眠期なので夏は肥料が残ると腐敗の原因になり、冬は肥料を吸収せず残ったままになり、どちらも根を痛める可能性が高くなります。
基本的に多肉植物は肥料を多く必要としません、小食なのです。
なので、多量の肥料は根がすぐ傷みます。
植込みの時に入れる肥料や置き型の肥料は使わず、液体肥料がおすすめです。
多肉植物・サボテン用か観葉植物用のものを使うとよいです。
与えるときは既定の希釈倍率よりもさらに倍の薄さであげましょう。
例:規定濃度 1000倍希釈→2000倍希釈で与える。
アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを多量に含む有機発酵肥料は用法用量を守れば
効果は絶大でモリモリ育ってくれます。
たまーに、勢いがつきすぎて生殖成長である花を咲かすということをせずに、
栄養成長である葉っぱを伸ばすことしかしなくなることもあります。
病害虫
特になし
 
増やし方

葉挿し…葉っぱを付け根から取って土に置いておくだけで簡単に発根し成長します。葉っぱが小さいと時間はかかりますが3mmくらいの小さな葉っぱから可能です。1cmくらいになる大きい葉っぱだとその後の生育が早いのである程度大きい物でやることをお勧めします。

挿し穂…茎だけの部分を1㎝くらい作り土に挿しておくと2週間程度で発根しそのまま成長します。おすすめです。安定して発根して活着後の予後も良いです。切ったところからは元の茎より細くなりますがしっかり新芽を出してくれます。茎の太さが2mmを超えてからが良いです。

挿し芽の場合、切り口から細菌感染し壊死してしまうことがあるので、切り取った後は風通しの良い日陰で2~3日乾かしておくと良いです。

耐寒性

かなり強いので育てやすいと思います。霜に当たらなければ氷点下以下になっても大丈夫です。でも、葉っぱの表面に水がついてそれが凍るとアウトなので気を付けて下さい。

日当たりについて
日当たりの良いところを特に好みます。しっかり日光に当てると色づきも良くしまった株になります。
 

知っトク情報

味について
食べる多肉の代表格「グラパラリーフ」やその元になっている朧月と同じ属のグラプトペダルム属だけあって食べやすいです。
秋麗に比べさらに食べやすいです。ロゼット一つまるまる口に入れられて筋張っているとかもなくプリプリの多肉感を味わえます。
 
酸味もあり、食べた多肉の中でかなり上位に食い込む品種です。リンゴ酸が貯蔵される時間帯に収穫して食べることをお勧めします。
 
日中光合成しているときの葉っぱは酸味が少なくエグミが出てきます。
 
きれいな姫秀麗丼の作り方

姫秋麗丼
実はこの写真のものは時短かんたん料理寄せ植えの姫秋麗丼なんです。
挿し芽で作ったのでうまいことムギュっと詰まってません。

姫秋麗丼のきれいな作り方は、鉢に葉っぱを一面敷き詰めてじっくり子株が育つのを待つ。

です。

子株から始めることで、同士が適切なサイズを勝手に調節してくれるので、うまいこと密に詰まった姫秋麗丼ができます。きっちり育つまで半年くらいは見たほうが良いので春に仕込んで秋に楽しむという感じになると思います。

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