多肉植物 真夏の育て方 腐らせないための水やりや管理法

多肉植物 真夏の育て方 腐らせないための水やりや管理法

多肉植物寄せ植え

暑い夏は多くの多肉さんにとって厳しい季節です。
初心者の方は高い湿度への対処法を知らずに枯らしてしまうことが多いです。
多肉植物は、夏は無理に成長することはやめて、休眠している品種が多いです。

それは多肉植物の原産国の気候とそこに対応するために
獲得した代謝システムに関係があります。
 

この代謝のことを知っているのと知っていないのでは
多肉植物の夏越の成功率が全然違うと思います。
 

なにせ水やりの仕方にも影響が出てきます。
 

それでは夏に多肉植物を腐らせずに元気に育てるコツを
代謝から順に説明していきましょうヾ(*´∀`*)ノ

多肉植物が夏に腐りやすい原因はその代謝の仕方にある

 
いきなり代謝と言われても困りますよね(・・;)
 

植物において代謝は3パターンありまして、

一般的な植物はだいたいC3型光合成、
乾燥地帯や栄養の少ない土壌などで育つヒユ科やイネ科の穀物類に多いC4型光合成、
そしてほとんどの多肉植物や着生植物が当てはまるCAM型光合成

があります。違いについてはこの項では触れません。長くなるから。
 

キラキラの自然

主な違いはすごくざっくりいうと光合成のやり方と光合成の出来る場所の違いです。

まずは超特殊な代謝の仕方をする多肉植物に焦点を当ててみましょう
 

多肉植物は特殊な代謝の仕方のCAM植物

CAM植物の「CAM」というのは
Crassulacean Acid Metabolism:ベンケイソウ型有機酸代謝の頭文字をとったもので、
水分ストレス(要は乾燥ストレス)が非常に大きくかかる地域で生育する植物が多く持つ性質です。

CAM植物の例を紹介しますと

多肉植物全般、サボテン、胡蝶蘭、カトレア、エアプランツ、ユーフォルビアなど。。。
 
 
最大の特徴は

夜間に気孔を開けて二酸化炭素を取り込んで、

昼間に気孔を閉じてでんぷんを合成したり
エネルギーを作ったりすること。

夜の子宝草

これはすごく大事で

夜間に積極的に呼吸をして、二酸化炭素を取り込むのと
同時に気孔から植物体内の水蒸気が抜け出ている「蒸散」が起こります。
 
蒸散が起こると植物内に負圧(植物の外へ引っ張る力)が生じ、
根っこから茎を通っての水養分の吸収が行いやすくなります。
 
こういう呼吸のシステムがあるのでLINE@でもお知らせしたことがありますが
日が暮れてからの水やりをお勧めしています。
 
 
逆に昼間は気孔を閉じていますので蒸散が起こりにくく、
多肉植物はもともと根っこから水をガンガン吸い上げるタイプの植物でないものが多いので

昼間に水やりをしても土に水が残りやすく、
夏の暑さで鉢の中が蒸し焼きになりやすいです。

 

この蒸し焼きが原因で、あっという間に腐る→枯れるのパターンにはまります。

また、蒸散には植物体内の温度を下げる。という役割もあります。
水分が水蒸気になって外へふわっと出ていくとき
 

蒸散はとんでもない物を盗んでいきました。
 
 
それはあなたの心です。

 

それは熱です。失礼しました。

通常の植物では、体が熱くなりすぎた時に蒸散をして体温を下げて命を守ります。
 

温度が高くなりすぎると光合成や細胞分裂を司る大事なたんぱく質の形が
変わってしまい死んでしまいます。
 
そういったこと防ぐために、植物は蒸散を積極的に使って温度を下げるわけですが
多肉植物はCAM型植物の宿命でそれができません。
 

ということで、多肉植物の熱対策の話は次の項にするとして
まとめです。

CAM型植物である多肉植物の特徴のまとめ

多肉植物は水分ストレス(要は乾燥ストレス)が非常に大きくかかる地域で
生育する植物に多く見られるCAM型代謝の植物です。
 
 
CAM型植物は夜気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、
昼間に取り込んだものをでんぷんに換えたりエネルギーに換えたりします。

なので、根っこからの吸水は昼間は少なく、夜が多いです。

しかし、昼間の熱を逃がすのが苦手です。

メキシコマンネングサ種のようなセダムの代表格で葉っぱが薄く
溜めている水分量が少ないような品種は

油断すると簡単に全滅してしまいます。

真夏の太陽

じゃあ、多肉植物の原産地めっちゃ日差し強いし熱いけど
どうしてんの?

さあ、次の項に行ってみようε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

CAM植物と原産地の気候

多肉植物をはじめCAM植物の多くは強い日差しと高温に耐えるために、

葉っぱを尖らせ蒸散量を極限まで抑え、茎に水をたっぷりためるようにした品種

葉っぱの表面を厚く固くし空気の層を作り内部への熱の侵入を防ぐようにした品種

葉っぱをスポンジ状にして空気の部屋をたくさん作り断熱材のようにして熱から守る品種

葉っぱにたくさん水を含み、水の温度の上がりにくさを利用して耐える品種

葉の色を極力白色に近づけて日光を反射し温度を上げにくくする品種

多肉植物 オーロラ  秋麗

元気なルビーネックレス プリプリ丸葉黄金万年草

葉っぱの表面に白い粉のような燐毛を持つものは、
日光を反射して温度を上げにくくすると同時に空気の層を作り
断熱効果も得るハイパフォーマンスな品種。
 

幾星霜の年月を重ね、獲得した熱に対する防御策。
ロマンを感じます。

そんな防御策を獲得した多肉植物の主な原産地を紹介すると

南アフリカ、北米南部、中南米、マダガスカル島、アラビア半島、等々

要するに赤道付近に集中しています。

 

雨季と乾季がはっきりしており、年間の降水量は少なく、
暑くて乾いている地域が多肉の主な原産地と言ってもいいと思います。

だから、上記の耐性を獲得しているような
多肉植物が優位に繁殖することができたと考えられます。

ちなみに、平均最低気温が5度を下回らないところも重要なポイントです。

CAM植物の多肉さんと日本の気候

日本は四季があり、しかも南北に長いため北は亜寒帯~南は亜熱帯と
気孔のバリエーションは半端ないです。

各地の最高気温と最低気温の平均です。

札幌
平均最低気温 -7.0~19.1度
平均最高気温 -3.6~22.3度
平均湿度   59~73%

東京
平均最低気温 -2.0~24.0度
平均最高気温 10.0~31.0度
平均湿度   49~83%

沖縄
平均最低気温 14.0~27.0度
平均最高気温 19.0~34.0度
平均湿度

61~85%

天気図

日本原産の多肉植物(ミセバヤ、タイトゴメ、子持ち蓮華、爪蓮華など)はある程度
低温にも耐えられますが、

南アフリカ等が原産国のものは、日本の冬はかなり厳しいです。
もじゃさん工房の温室は冬に加温しませんが、内張二枚+保温カーテン二枚でしのぎます。
 
冬の間はほとんど水あげません。凍っちゃうから。
 

原産国のことを考えると氷点下とかマジあり得ない。
MK5(マジで凍る5秒前)です。

なので、日本の気候は多肉さんにとってはとても住みずらい気候なのです。
 
 
日本でしっかり育ってくれるのは春と秋。
夏と冬は厳しい環境です。

この時期には植替え・株分けはしない方がいいです。 
基本的には植物にとって根っこがぶちぶちと切れる植替えや株分けは
負担が大きすぎます。人間でいうところで手術の様なものです。

夏や冬などの頃は育っていないため、大きな負担がかかり株が弱ってしまいます。

作業後の予後が良くなくなりやすく、回復が遅かったり、根の傷や茎の切り口から雑菌が入り込み
簡単に腐ってしまうこともあります。

鉢の中が多少キツキツでもある程度は耐えますので、
土を換えるような作業はちょうどいい春や秋が来てからやりましょう。

 

多肉さんにとっての夏の問題点

・高温多湿であること
・台風による大雨でびちょびちょになること
・高温になると害虫が発生しやすい→カイガラムシ、ハダニ。

対処法としては

・水をあまり与えないこと。雨の続くとき、暑すぎるときは水を上げない。
・寄せ植えを作ったりするときは、蒸れにくくするために株と株の間をあけて植える。
・換気は心がける、というか風は常に流れるようにしておく。
・直射日光に当てない。半日陰になる場所などに置く→遮光ネットやヨシズ推奨
・置く場所が外にしかないときは、雨の降るときは雨風を防げるもの下に移動する。

 

害虫対策としては
 

あまりにも乾燥しすぎるとハダニが出てきますので乾かしすぎも要注意です。
ハダニの吸汁害にあうと生長が悪くなります。見た目も悪いので早急に駆除しましょう

大概の農薬は効くので対処は簡単です。
やはり定期的な水やりは必要ですが、やりすぎは避けましょう。

カイガラムシは曲者です。
エケベリアなどの株の中心の密になっている部分や、株元の隙間に発生しやすいです。
発生極初期の頃は見つけるのは大変です。
結構な手遅れ気味になってから見つかることが多い厄介なやつです。

白いフワフワをまとったゾウリムシみたいな気持ちの悪いやつがカイガラムシです。
このまとっている白い凶悪な鎧は農薬をはじくワックス質のもので、
成虫になる前に専用の農薬を掛ける必要があります。
幼虫期には防御力は低いです。
 
大体2週間に一度くらいの農薬散布で最低でも2ヶ月は続けてください。
完全駆除は結構難しいです、卵が残りやすいのです。

あとはテデトールという物理農薬、というかピンセットでつまんてで撤去・ブラシで
こそぎ落として撤去などの方法もありますが
一回だけでは駆除しきれないので定期的に見回ってください。

カイガラムシも吸汁害虫なので、なんだか最近元気がなくなったな・・・とか葉っぱがあまり綺麗じゃない。。。とか少しでも変化が見て取れたら株をくまなく見てみましょう。

発生初期の頃であれば、完全駆除の確率は高くなります。

あと、カイガラムシとセットで現れるのがスス病です。

これはカイガラムシの排泄物が原因となってカビが繁殖してしまいます。
この病気にかかると葉っぱの表面が黒いすす上のカビに覆われてしまい
見た目が悪くなるのと同時に光合成ができなくなりますので株が弱っていきます。
 
これはアブラムシでも引き起こされる病気なので要注意です。

対処法としては殺菌剤の散布が一番簡単です。
木酢液の散布でも効果はありますが、症状が重篤な場合はサクッと殺菌剤で処理をしないと
どんどん広がります。

 

多肉さんにとっての冬の問題点
 

冬の車の窓

・気温が氷点下になる・霜が降りる・雪が降る
・日照不足になりがちで徒長しやすい

対処法としては

→基本的には保温してあげます。ミニビニールハウスを使ったり、
屋内に入れたりで寒さに当たらないようにします。

→余談ですが、これは水あげを極端に控えることで凍害への耐性が強くなります。

・ひょろひょろと茎だけ伸びて徒長するのを抑えるためには
水を控えることと、なるべく日光に当ててあげることです。

あと、ちょっと寒めの方が代謝がおちて成長がより緩慢になるのでお勧めです。
しかし、屋内でも寒ければ凍ってしまうので塩梅が難しいかもしれないです。

良くありがちな失敗例として
冬にたくさん日光浴をさせてあげようと、日当たりの良い窓の近くに置いて
そのまま夜を迎えて結露と寒さのダブルパンチで凍ってしまい枯らしてしまうパターン。

これは初心者の方にかなり多いミスで
夜寝る前に確認、、、では遅いので晩御飯の前に
必ず確認して暖かいほうに移してあげましょう。

冬は日当たりのことに気を取られるよりも、温度

CAM植物としての多肉さんと日本の気候のまとめ

 

日本には四季があり地域でバリエーションが豊かなので
多肉植物の育て方が微妙に異なることを理解しておくことです。

北海道の夏と標準的な高温多湿地域の夏では多肉さんの育て方は変わります。
北海道の夏→一般的な秋の育て方に近いイメージ。

千葉の冬では暖房付けずに温室で冬越出来ましたが(もじゃさん実績)
北海道の冬ではもう暖房機による加温なしには育てられません。
ということを念頭に置き
 

夏の多湿への対策と
冬の低温への対策をきちんと行うのが多肉さんと仲良くなるための秘訣と言えます。

多肉植物寄せ植え


夏の対策

・換気をよくする、常に風が流れるようにしておく
・直射日光にあてない。
・水やりは極力控える。
 
冬の対策
 

・ミニビニールハウスを使う、その外側をさらにビニールで覆い空気の層を作るとなお良し。
・室内に取り込んで暖かい部屋に置く。
・やはり極力水やりはしない。
 
ということで、暑くて水の少ない地域に合わせて進化してきた
多くの多肉植物にとっては日本の気候は、意外と厳しい環境なので

なるべく多肉植物が穏やかに過ごせる環境を整えてあげましょう。
ということで次からは具体的な水やりの仕方の説明になります~ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

真夏の水やりの仕方

多肉植物の成長型で春秋型と冬型は夏の暑い時期は休眠期です。
 
よってほとんど成長しないため、代謝の活性が低く、
体の中の水も使わなければ栄養もあまり使わない状態です。

霧吹きとポトス
そんな中でお水をいつも通りあげると悲しい結末が待っています。
詳しくはこちら↓
ルビーネックレス ~多肉植物の育て方~ なんですぐ腐るの?実体験に基づく解説付き

水やりの間隔

10日~14日に1回くらいが良いと思います。

大概成長期には1週間に1度くらいとしていることが多いと思います。
私も基本的には1週間に1度がベースになっていますが、土の乾き具合を見て多少前後します。

しかし、夏に関しては休眠期のものには水やりをかなり控えるようにしています。
成長しないから水を使わない。
 
なので、水が鉢の中に残りやすいし、植物が吸収しすぎた水は徒長の原因にもなります。
 

鉢を持つ人
 
上に書いた期間が大体の目安ですが
多肉植物の葉っぱに皺が寄ってきたり、セダムのような葉の薄いものは色がぼけたり
葉っぱが閉じてきたりなどのサインを基準に水やりをするのも一つの手です。

↓乾燥によって色が変わっているセダムの様子
左:水分の十分にある黄金丸葉万年草
右:乾燥してしまい色がぼけてしまった黄金丸葉万年草

プリプリ丸葉黄金万年草 ぱさぱさ丸葉黄金万年草
 
 
こうした変化が出るのは、植物が明らかに乾燥ストレスを感じているときなので
水やりの目安になります。

余談ですが、こちらの多肉植物はベンケイソウ科マンネングサ属の黄金丸葉万年草と言います。
もじゃさんの好きなセダムの代表格ですw
 
こちらはカットしても新芽がすぐに出てきますし、挿し芽もしやすく増やしやすいです。
水やりのタイミングもわかりやすいのでおすすめの品種です。

水やりの時の水の量

通常の半分くらいの量がおすすめです。

なにせ乾かない。
土が乾かないと高熱を帯びた太陽光で鉢の中が蒸し焼き状態になって根が死んでしまいます。

これを避けるためには、やはりすぐ乾くように
水の量も少なめにすることが大事だと思います。

 
しかし、土の物理的な特性で
培養土がカラカラに乾いてしまうと、隙間に空気が入り込んでしまい
表面張力の力で水がはじかれ土に吸収されにくくなってしまいます。
 

干ばつ

こうなると、水をかけたつもりが、すとんと鉢の底に落ちてしまい
全然水があげられてなかった、なんて事故も起こりえます。

なので、土がカラカラに乾いているときの水やりのコツは
ゆっくり染み込ませるように注ぐことです。

ただまぁ、蒸れて根が腐れてしまうよりはマシなので
失敗した!と思って慌てて水を継ぎ足すよりは
まぁしょうがない、って感じで日を改めて水やりをしましょう。

蒸れないことが一番大事です。

水やりに適した時間帯

これはCAM植物の特性上日が暮れてからの方が断然いいです。

基本的に夜に気孔を開けますので、水の消費量が上がりますし根からの吸水力も上がります。

そして、これ以上温度が上がることがないので、鉢の中が蒸し焼きになる心配もありません。
18時くらいに水を上げても、次の高温を迎えるまで10時間くらい猶予があります。

早朝頑張って起きて水揚げしても4時間前後の猶予しかないのでこの違いは圧倒的です。

でも、だからと言っていっぱい水を上げていいわけではありませんので、ご注意ください。
重ねてになりますが、蒸れるのが一番ダメです。

夏の多肉さんへの肥料のあげ方

 

あげません。

 

ダメです。根っこが肥料やけを起こして根腐れ一直線です。

肥料アンプル

育っていないから肥料は必要ありません。
しっかり秋になって涼しい日が続くようになったら大丈夫ですので
頃合いを見て肥料を上げましょう。

成長期にあげる場合は

緩効性の置き肥もありますが、下手したら緩効で効果が出尽くすまでに
次の休眠期入りますのでお勧めしないです。
 
土に混ぜ込むタイプの肥料よりは液体肥料の方が扱いやすく、
根を傷める危険性は少ないです。
 

サボテン・多肉植物用液肥というものがあればそれに越したことはありませんが
ホームセンターや近所の園芸店では扱っていないことが多いので
観葉植物用の肥料成分が8-8-8みたいな数値が平均的なものでもokです^^

 

説明書に書いてある希釈倍率の半分くらいの濃度でよいと思います。
成長期は月に1回とか2週間に1回とかで大丈夫です。
水やりするときの水に液肥を混ぜてあげましょう

1000倍希釈(1リットルに対して1ミリリットル)
→2000倍希釈(1リットルに対して0.5ミリリットル)

多肉植物は成長スピードが遅いためあまり肥料を必要としません。
 
最初に寄せ植えを作るときや苗を植えるときに
培養土に腐葉土を2割程度混ぜるだけで充分です。
 

そんなわけで、多肉植物に夏に肥料は必要ないです。
秋になってから考えましょう。

多肉植物の夏越しのポイントは?

日射量

早速難しいトピックなのですが。
まず直射日光に当てないことは大前提です。葉焼けの原因になります。

また致命的な温度上昇の原因にもなりますので注意しましょう
安全に夏を越すためには遮光ネットやよしずなどで遮光することが重要です。
 
70%~80%くらいの遮光率のものを探すと良いと思います。

↓こんな感じ

ただ、夏どれだけ光合成ができたかで晩秋の紅葉の美しさが決まるので
きれいな紅葉させたい!という人は遮光率を少し下げる必要があります。
 
60%~70%カットしてくれるものが良いでしょう。

光合成量は積算日射量が重要なので、
遮光した日光を長時間当てられるような日当たりの良い場所を作ることも大事です。

まずは安全第一でしっかりと遮光をして葉焼けや蒸れを防ぎましょう^^

温度や気温について

昨今は最低気温では30度を超し、最高気温は35度越えの真夏日はざら、
40度を超える地域もぽつぽつ出てきてます。

 
たしか今日(2018/8/31)は千葉の横芝光で40度を超えてやべぇってなってました。

気温だけなら多肉植物たちは耐えることは可能なのですが
そこに湿度が加わりますと途端に弱くなります。

屋外で多肉植物を管理する場合

パンダメ

屋外で多肉植物を管理している場合は35度を下回るのは難しいと思いますので
35度を超えるような日は、人間の熱中症対策で原則運動は中止と同じように
原則水やりは中止です。

しっかり風が当たるようにして、少しでも植物の温度を下げてあげましょう。

 

ベランダで管理されている方は、注意が必要なのですが
エアコンの室外機はかなりの熱風を排出しています。

室外機のあるベランダは多肉植物の置き場所としては不適だと思います。

 

あとは、屋外で気を付けなければいけない点は西日です。
日光の力自体が意外と強力で、しかも上からではなく横から日が差し込んでくる
イメージなので遮光の間を縫って直射日光として多肉植物に当たる場合があります。

私はこれで碧魚連が溶けました(´・ω・`)

 

温室の一番西側に置いておいたので、気が付いてたら焼け蒸れていました。
すまぬ。

 

屋内で多肉植物を管理する場合

多肉植物の母の日ギフト

室内で多肉植物を管理する場合でも、閉め切った部屋になりますと
あっという間に35度を超し40度を超える場合があります。

その場合は大抵蒸れも一緒についてきますので、
多肉植物のある部屋は外出するときはカーテンをしたり換気をしたり
温度が上がらないようにする工夫をしましょう。

多肉植物もいわばペットと同じなので、
エアコンをつけてあげているのが優しいかと思います。

 

かなりトリッキーな温度対策ですが葉水や打ち水で温度を下げるという裏技もあります。
送風機は必須と思った方がいいです。
 
あった方が気化熱が奪われやすく効果が高くなりますし蒸れる心配も激減します。

真夏に腐らせないための水やりや管理の仕方

とにかく、多肉植物本体の温度を上げないことと蒸らさないことに尽きます。

普段以上に気を配る点は
・太陽が出ている時間帯全てで遮光がしっかりできているか
・風通しは良いか
・このタイミングで水をやって蒸れないか

です。

サボテンの水耕栽培

とここまで長々と書いてきたのですが
人によって多肉植物を育てている環境は千差万別です。

まず自分がどういう環境で育てているかを紙に書くなどして具体的に知ることが重要です。

培養土の種類
鉢の種類
置いている場所
日あたり
通気性
多肉の種類
多肉植物の並べ方
使っている道具
など

あげられるものは全てあげてみましょう。
夏だけでなくいろんな時期での育て方を考えるうえで大事なデータになります。

上に書いたような育て方のポイントをしっかり押さえて
自分の環境ではどういう対策が最適か、何が足りないか、
で育て方が少しずつ変わると思います。

バークチップの多肉寄せ植え

是非この機会に、多肉さんのある環境と管理方法について考えてみて
すてきな多肉ライフを送れるよう願っております。

室内でも多肉植物の個性をしっかりとらえて管理すれば
おしゃれなインテリアとしても大活躍してくれます♪
 

ずいぶん長く書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
何か気になる点や、もっと聞きたいことなどありましたら
下記のLINE@に登録の上ご質問くださいませ^^
 

作業していたりで返信遅れることもありますが
しっかり読ませていただいて、返信いたしますので
お気軽にご相談くださいヾ(*´∀`*)ノ

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