多肉植物 マサイの矢尻の育て方 やっぱりキク科の味がした!

多肉植物 マサイの矢尻の育て方 やっぱりキク科の味がした!

マサイの矢尻は葉の形が矢尻に似ていることからこの名前が付いたのですが、マサイって・・・。育て方は比較的簡単で耐寒性・耐乾性も強いことから初心者でも安心ですよ。花も咲きやすく、生育もそんなに早くないのでおすすめです。

もじゃさん的には徒長してもわかりづらく寄せ植えのアクセントに使うことが多いです。

耐乾性もバツグンで育つのがゆっくりなのでコルク多肉とは相性が良いです。


マサイの矢尻の概要

マサイの矢尻 育て方 マサイの人々

南アフリカ原産のセネシオ属の多肉植物。その葉の形がマサイ族の使う矢尻の形に似ていることがこの名前の由来となっています。

生育は緩慢ですが、霜が当たらないように地植えすると結構大きくなります。
高温多湿が苦手なので梅雨~秋の長雨は換気に注意しましょう。

マサイの矢尻の基本情報

植物名
マサイの矢尻
学名
Senecio kleiniiformis
英名
Spearhead
科名
キク科
属名
セネシオ属
原産地
南アフリカ
流通名
セネキオ・クレイニフォルミス、
成長型
春秋型
花言葉
子孫繁栄

マサイの矢尻 全体像
マサイの矢尻 花

 

マサイの矢尻の育て方

水やり

水やり基本は「しっかり乾かしてからたっぷり与える」です。

土を満遍なく湿らせて注いだ水が流れ切った後、鉢を持ち上げた時にしっかり水の重さを感じることができればオッケーです(※鉢植えを想定しています。)

目安としては
春~秋 10日に1回 (土がしっかり乾いてから3日後くらい)
冬   14日から20日に1回

生育がゆっくりでその姿かたちも相まって、徒長しても分かりづらかったりします。節間と葉柄が間延びしてだらーんとします。耐乾性は強いので量は少し控えめでもよいかもしれません。

葉っぱには大量の水を含んでいるため、耐寒性が強いとはいえ油断すると凍ります。
冬は休眠期ですので、水の量は極端に減らしたほうが良いです。

植物体内の水分量が少なくなることで凍りにくい体になっていますので、
水をたくさんあげるとその状態が解除されてしまって凍ってしまうことがあります。
なんだったら葉っぱがシワッシワになるまで水あげなくてもいいです。

また、マサイの矢尻は体内に水が少なくなってきてもあまり表情を変えないので、
水やりのタイミングがつかみにくくもあります。
葉っぱに張りがなくなってきたあたりが水やり適期かと思います。
葉っぱが凹んできたら結構水が足りなくなってきています。

成長期にはここまで水を切らさない方が良いでしょう、生育に悪影響が出ます。
休眠期は上述している通りこれくらいまであげなくても大丈夫です.

土について

土乾燥に強く水が少なくても大丈夫、と言ってもある程度の保水力は必要ですのでバークチップのみ、ゼオライトのみのような極端な用土は避けたほうが良いと思います。

また、土の通気性も大事なので粘土質の土や粒子の細かい物を多用すると土の中で窒息してしまい根腐れの原因になります。

園芸店などで売っている多肉植物用の土を買えば間違いないです。
自分でブレンドしたい!という方は以下の分量を目安にすると良いと思います。

赤玉土(小粒)5:パーライト3:腐葉土2
ハンギングにする時は、軽量化のためピートモスやバーミキュライトやパーライトなどの軽い物を多めに入れると良いです。

水耕栽培も比較的容易なので、清潔な器に入れてこまめな水換えを心がけていれば成功しやすいかと思います。

肥料について

マサイの矢尻は1年を通してあまり成長量が変化しなくじわじわ育つ感じです。
春から秋にかけてはやや旺盛に成長しますので、月1回与えると元気に育ってくれます。

夏と冬は肥料を与えない方が良いと思います。
この季節は休眠期なので夏は肥料が残ると腐敗の原因になり
、冬は肥料を吸収せず残ったままになり、どちらも根を痛める可能性が高くなります。

基本的に多肉植物は肥料を多く必要としません、小食なのです。
なので、多量の肥料は根がすぐ傷みます。

植込みの時に入れる肥料や置き型の肥料は使わず、液体肥料がおすすめです。

多肉植物・サボテン用か観葉植物用のものを使うとよいです。

与えるときは既定の希釈倍率よりもさらに倍の薄さであげましょう。
例:規定濃度 1000倍希釈→2000倍希釈で与える。

アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを多量に含む有機発酵肥料は用法用量を守れば
効果は絶大でモリモリ育ってくれます。

たまーに、勢いがつきすぎて生殖成長である花を咲かすということをせずに、
栄養成長である葉っぱを伸ばすことしかしなくなることもあります。

病害虫

害虫が比較的付きにくい品種です。

アブラムシ、コナカイガラムシは多肉植物の敵としては定番ですので、日ごろの防除を心がけましょう。木酢液とかおすすめです。

増やし方

葉挿し…葉っぱを付け根から取って土に置いておくと、たまに発根します。
葉っぱが大きくても時間はかかりますし、その後子株が出るか追いきれませんでした。
素直に挿し穂で増やした方が良いです。

マサイの矢尻 葉挿し 発根
 

挿し穂…葉っぱを数枚付けて茎を切り土に挿しておくと2週間~1か月程度で発根しそのまま成長します。大きい方が動きは遅いですが安定して発根して活着後の予後も良いです。
切ったところからは元の茎より細くなりますがしっかり新芽を出してくれます。
茎の太さが2mmを超えてからが良いでしょう。

挿し芽の場合、切り口から細菌感染し壊死してしまうことがあるので、
切り取った後は風通しの良い日陰で2~3日乾かしておくと良いです。

耐寒性

条件にもよりますが、霜に当たらなければ-2度まで耐えられます。
株を安全に育てるのであれば5度を下回るようになったら保温対策を考えましょう。

日当たりについて

日当たりの良いところを特に好みます。しっかり日光に当てると色づきも良くしまった株になります。
ただし、夏の直射日光と西日は葉焼けの原因になるので半日陰で管理すると安全です。

知っトク情報

味について

セネキオ属独特の塩味とエグミがあります。食べてもなんとなくいけるんじゃないか?という気持ちにさせてくれます。

マサイの矢尻っていうくらいだからもっと攻撃的な味を期待していた私がいます。

良い子のみんなはマネしないでね!

※極所に住まう植物には自衛のためにアルカロイドが含有されていることが多いです。敏感な人は下痢や嘔吐など体調を崩す場合もあるので注意してください。

マサイの矢尻って交配種?

いいえ、原種です。

葉っぱの形が特徴的なので、七宝樹とグリーンネックレスの交配種がドルフィンネックレスのようにマサイの矢尻も七宝樹と何かの掛合わせかと思いきや南アフリカに自生しているそうです。

あの葉っぱの形に何か秘密があるのでしょうか・・・。

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