セダム 虹の玉 きれいな紅葉のさせ方のポイント付き ~多肉植物の育て方~

セダム 虹の玉  きれいな紅葉のさせ方のポイント付き ~多肉植物の育て方~

ぷっくりとした楕円形の葉っぱが特徴です。平時葉っぱは黄緑から赤のグラデーションになっているが、寒くなると真っ赤に染まるのが印象的。
繁殖力旺盛でぽっろっと落ちた葉っぱからどんどん増えていきます。

耐寒性、耐暑性にも富んでいて非常に育てやすい品種です。初心者には超おすすめ。

もじゃさんとこはまだですが、花が咲きます。

どうやら、株が大きく生長した株の先端につぼみができて、セダム特有の星形の花を咲かせるようです。花の後は花茎から子株が出てきます。隙あらば増えてきますねw

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虹の玉の概要

原産地は中米で、日本には昭和30年頃に渡来したとされています。野生種でなく交配種です。交配元は記事の下の方に書いてありますのでご覧くださいね^^

マンネングサ属ということですが、よく見る森村万年草や黄金万年草(ゴールデンカーペット)のように葉っぱがペラペラではなく楕円形で厚みがあります。葉っぱの生え方自体はマンネングサ属の生え方をしているので、よく観察すれば、ああマンネングサだね、となります、たぶん。

大きくなっても背丈は15cm~20㎝程度と多肉植物の中では比較的小柄な部類になりますので育てやすいです。

虹の玉の基本情報

植物名
虹の玉
学名
Sedum rubrotinctum
英名
Stonecrop、Pork and beans
科名
ベンケイソウ科
属名
マンネングサ属
原産地
中米
流通名
特になし
成長型
春秋型
花言葉
「静粛」「私を思って下さい」「落ち着き」「枯れることのない愛」

虹の玉 育て方 写真

育て方

水やり

水やり基本は「しっかり乾かしてからたっぷり与える」です。
土を満遍なく湿らせて注いだ水が流れ切った後、鉢を持ち上げた時にしっかり水の重さを感じることができればオッケーです(※鉢植えを想定しています。) 目安としては
 
春~秋 10日に1回 (土がしっかり乾いてから3日後くらい)
 
   14日から20日に1回
 
生育旺盛で伸びる速度が速いため、すぐに徒長しますので水は控えめの方が
締まったかっこの良い株になります。
  また、水をあげすぎると葉っぱが落ちやすくなります。
葉っぱには大量の水を含んでいるため、耐寒性が強いとはいえ油断すると凍ります。
冬は休眠期ですので、水の量は極端に減らしたほうが良いです。
 
植物体内の水分量が少なくなることで凍りにくい体になっていますので、
水をたくさんあげるとその状態が解除されてしまって凍ってしまうことがあります。
なんだったら葉っぱがシワッシワになるまで水あげなくてもいいです。

土について

土乾燥に強く水が少なくても大丈夫、と言ってもある程度の保水力は必要ですのでバークチップのみ、ゼオライトのみのような極端な用土は避けたほうが良いと思います。また、土の通気性も大事なので粘土質の土や粒子の細かい物を多用すると土の中で窒息してしまい根腐れの原因になります。

園芸店などで売っている多肉植物用の土を買えば間違いないです。
自分でブレンドしたい!という方は以下の分量を目安にすると良いと思います。

赤玉土(小粒)5:パーライト3:腐葉土2
ハンギングにする時は、軽量化のためピートモスやバーミキュライトやパーライトなどの軽い物を多めに入れると良いです。

肥料について

 

春から秋にかけて旺盛に成長しますので、月1回与えると、元気に育ってくれます。
夏と冬は肥料を与えない方が良いと思います、基本的に休眠期なので夏は肥料が残ると腐敗の原因になり、冬は肥料を吸収せず残ったままになり、どちらも根を痛める可能性が高くなります。基本的に多肉植物は肥料を多く必要としません、小食なのです。

 

なので、多量の肥料は根がすぐ傷みます。植込みの時に入れる肥料や置き型の肥料は使わず、
液体肥料がおすすめです。多肉植物・サボテン用か観葉植物用のものを使うとよいです。
与えるときは既定の希釈倍率よりもさらに倍の薄さであげましょう。

 
例:規定濃度 1000倍希釈→2000倍希釈で与える。アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを多量に含む有機発酵肥料は用法用量を守れば効果は絶大でモリモリ育ってくれます。

たまーに、勢いがつきすぎて生殖成長である花を咲かすということをせずに、栄養成長である葉っぱを伸ばすことしかしなくなることもあります。

 

病害虫

特になし

 

増やし方

葉挿し … 葉っぱを付け根から取って土に置いておくだけで簡単に発根し成長します。

虹の玉 子株
 

挿し穂(挿し芽) … 茎だけの部分を1㎝くらい作り土に挿しておくと2週間程度で発根しそのまま成長します。

挿し芽の場合、切り口から細菌感染し壊死してしまうことがあるので、切り取った後は風通しの良い日陰で2~3日乾かしておくと良いです。

また、切った下の部分は切り口に一番近い葉っぱの脇から新芽が出てきて育っていきます。

耐寒性

かなり強く、乾燥気味に管理していれば霜に当たっても平気なことがある。しかし、水やり直後だったりすると凍る可能性もあるので注意する。
 

日当たりについて

日当たりの良いところを特に好みます。しっかり日光に当てると色づきも良くしまった株になります。

夏の日差しは強すぎるので葉焼けの危険性があり、風通しの良い半日陰が安全です。
冬は日照不足に陥りがちで徒長しやすい時期です、寒さには強いのでしっかり太陽が当たる場所においてあげてください。

虹の玉の紅葉について

紅葉は寒くなるまでにどれだけたくさん日光を浴びて光合成して糖を葉っぱに溜められたかで、染まり方が全然異なります。

一般的に、寒くなり日射量が減ってくると、
葉っぱに葉緑素を持っていることがコストパフォーマンスが悪くなるので
分解して寒さに耐えるために幹に栄養を戻し、

さらに、葉っぱの糖分を起点に赤い色素が合成されるため
葉っぱの緑色がなくなり赤が強調されると言われています。

なので晩秋から冬にかけて美しい紅葉を見るためには2つのポイントを意識してください
・寒くなるまでにしっかり日光に当てて光合成をたくさんさせる
・寒くなってきたら水やりの量を控えて乾燥気味に管理する

ほんと同じ管理していても日あたりで全然違います

南側の光の良く当たる場所の虹の玉
虹の玉 赤

少し奥の日当たりの悪いところ
虹の玉 緑

真っ赤に紅葉した虹の玉もきれいなのですが
個人的にはグラデーションの方が好きです(n*´ω`*n)

知っトク情報

虹の玉の交配元について

有力な説はセダムの玉葉と乙女心の掛合わせと言われています。メキシコで交配したものが昭和30年ころに輸入されてきたとされています。

オーロラ

×
玉葉

味について

葉っぱがみずみずしく比較的食べやすい部類に入るが多少渋い。
ポリフェノール系の色素がブドウの皮のような渋みを出している可能性がある。
食べるなら夏場の深夜0時から夜明け前までがおすすめ。
 

寄せ植えでどう使うか

赤でぷりぷり丸いので寄せ植えの中でもアクセントになりやすいのでグレー系や緑系がちょっと多いな、と思ったら真ん中に置いてあげると非常に映えます。

また、その形から非常に仕立てやすいです。形の良い頭だけ切って挿しなおしても良いですし、長く伸びた幹を活かして下葉をとってしまい木のように仕立てても良いです。木のように仕立てると、ドラゴンボールゼットのナメック星にあった木のようになりインパクトが大きいです。

★虹の玉が徒長してしまってバランスが悪くなった寄せ植え
虹の玉徒長寄せ植え

★形の良い頭だけ切って挿しなおした寄せ植え
虹の玉 頭植え直し

★下葉をとって木のように仕立てた虹の玉を植え直したもの
(虹の玉がもともとあった場所にはブロンズ姫を挿しました)
虹の玉 下葉撤去

虹の玉を室内で育ててみた結果

5月8日に作った寄せ植えで、室内の日当たりいまいちのところに飾ってみました。
横から取った写真が行方不明なのです、すみませぬ(´・ω・`)

ムギュっといろいろ詰まってて宝石箱をイメージして作りました。
 
虹の玉入り寄せ植え

この子の管理方法についてです。

水やりは2週間に一回霧吹きで満遍なく湿らせてあげました。
だから作ってから水やりは二回だけ。

窓もたまにしか開けないので風通しもあまりよくないです。

どうぞ徒長してください、というような環境でございます。

虹の玉の育て方 日当たりの悪いデスクの上
こんな感じ…。

 

1か月経ってこんな感じになりました。

虹の玉の育て方 寄せ植え一か月後

上から見ても徒長具合が分からないので横から撮っています。
グラプト系の秋麗や姫秋麗も結構徒長していますが、
虹の玉の徒長っぷりが秀逸です。

徒長した虹の玉のアップ写真↓
徒長しきった虹の玉

徒長には何パターンか姿がありますが、これは水、日光不足のパターンです。
頭の方の葉が小さく円錐状になります。
こうなるとした手直しが難しく、先端の詰まった部分を切って挿し穂でやり直しです。
それでも、かなり小さいので時間がかかると思います。

ちなみに、日光はそこそこあって水の上げすぎの場合、円筒状に徒長します。
肥料が多いと葉っぱの緑色が強くなり、だらしなくべローンと伸びます。

どちらにしろ、徒長しないようにしたい場合は出窓ぐらいの日射量が必要かと思います。

まだ未検証ですが、ショ糖を添加して水やりしたら
意外と徒長しないかなーとか思っています。

シロイヌナズナを使って実験していたころ、寒天培地にビタミンミックスやその他もろもろ栄養を混ぜていたのですが、その中にスクロースも混ぜていました。スクロース=ショ糖で、エネルギー源になります。

ショ糖単体で手に入れるのは難しいから、ブドウ糖でいけんじゃねえかと思っています。

要するに光合成で得るはずの栄養素を補ってあげれば徒長しない可能性がある。

ということなので後日実験してみたいともいますーヾ(*´∀`*)ノ

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