月兎耳の概要
兎のようなフワフワの軟毛と縁に現れる黒い斑点がチャームポイント。成長がゆっくりなので、可愛い姿を長く楽しめます。真っ白な福兎耳、茶色のチョコレートソルジャー、普通の月兎耳よりも葉っぱの太いジャイアントラビットなど、バリエーションも豊富です。どうやら兎耳シリーズは30種類以上存在しているようです。
基本情報
- 植物名
- 月兎耳
- 学名
- Kalanchoe tomentosa
- 英名
- panda plant
- 科名
- ベンケイソウ
- 属名
- カランコエ
- 原産地
- マダガスカル
- 流通名
- 月兎耳、ウサギの耳
- 成長型
- 春秋型
- 花言葉
- おおらかな愛
育て方
- 水やり
- 水のやりすぎや蒸れで、腐れて枯れてしまうことが非常に多いです。水をあげる時にはタイミングや量を気を付けましょう。
鉢の大きさや土の配合によって水の量は変わりますが、土が3日くらいですっかり乾く量を目安にしましょう。3号のプラポットに市販されている多肉用培土のみの場合、水100mlくらいかなーと思います。
- 土について
- 基本的には市販されている多肉用・サボテン用培土で問題ありません。水はけ改善のためピートモスやパーライトやバーミキュライトを混ぜるのはアリです。用土全体の10%くらい混ぜると良いです。
- 肥料について
- 肥料は成長期である春と秋に月に1回与えます。与える量は市販の液体肥料を規定の濃度の半分の薄さ(1000倍と書いてあれば2000倍)で大丈夫です。
多肉植物全般はあまり肥料を必要としないため、腐葉土や堆肥などを混ぜなくても良いです。置き型や粒状の緩効性肥料を進めているところもありますが、ご家庭で育ている場合は必要ないと思います。
育ちにくい環境は栄養を消費しずらいため、徒長したり根が傷んだりする原因になります。肥料をガンガン与えてめっちゃ育てたい、という場合は日のあるうちは常に日に当てて、温度は15度~30度くらいをキープ、水やりも用土がしっかり乾いたタイミングで上げて、風通しも良い環境が必要になります。
- 病害虫
- 目立った害虫は特になし
- 増やし方
- 葉挿し … 非常にゆっくり根っこを出し増えてくれます。なるべく若くて大きい葉っぱの方がやりやすいです。
記事の下の方でも紹介しますが、葉挿しのびっくりする増やし方でざく切りにして維管束から子株を生やす方法もあります。育つのがゆっくりで葉も少ない月兎耳には画期的な増やし方です。ぜひ挑戦してみてください。
- 挿し穂 … 切り口から雑菌が入って腐りやすいのでしっかり乾かしてから行うことがポイントです。やはり成長が遅いので根っこが出て成長を始めるまで時間がかかります。焦って水やりを行うと傷口が腐るので要注意。気長に待ちましょう。
- 耐寒性
- あまり強くないので、10度を下回ったら保温を考える。晩秋過ぎたら室内に入れる、寒冷紗やトンネルなどの保温設備を使うなど5度を下回らいよう気を付けると良いです。
- 日当たりについて
- もふもふの軟毛は強い光から身を守るためと考えられます、なにせ原産地がマダガスカル。夏の直射日光はNGですが、それ以外の時期はしっかり日光に当ててあげます。日射量が十分だとがっしりとしたカッコいい形になってくれます。
知っトク情報
- 月兎耳の仲間たち
- 月兎耳、星兎耳、黒兎耳、黒兎、京兎耳、
姫黒兎耳、姫月兎耳、野兎、黒鮮月兎耳、
黒鮮黒兎耳、黄金月兎耳、達磨月兎耳、達磨黒兎耳、ふっくら兎、ジャンボラビット、ジャンボ黒兎耳、
チョコレートソルジャー、シナモン、ブラウンバニー、
キタキツネ、孫悟空、ちび兎、テディベア、月兎耳錦、月の光、月兎耳sp、
アンゴラウサギ、閃光耳、カシミア兎、
白兎、パーティラビット、エレガンス
- 月兎耳シリーズの補足
- 〇〇耳とつくものは葉っぱがしゅっと細く、茎がはっきり確認できます。つかないもの(黒兎)は茎が短く見えぎゅっと詰まっており葉っぱも少し太めです。達磨葉はが短くずんぐりむっくりの葉っぱを持つものです。姫系は通常の葉っぱは十字対生ですが密な互生です。ジャンボシリーズは通常のものより葉っぱが結構太目。黒鮮系は葉っぱの縁にあるものが斑ではなくきれいにはっきりと黒に縁どられています。という感じで名前でどんな形が検討が付けられます。
- 寄せ植えを作るときのポイント
- もふもふで可愛い月兎耳は寄せ植えに使うと非常に良いアクセントになりぜひとも入れたい子ですが、蒸れに弱いという難点があります。寄せ植えは密に植えることが多いので、腐りやすく残念な結果になることが多いです。そこで、月兎耳を寄せ植えに使う場合は、周りに植えないか万年草などのグランドカバー系を配置して蒸れを回避します。
- 一枚の葉っぱから複数の子株を生やす驚くべき方法
- ある程度大きくて勢いのある葉っぱは切断された葉脈から子株を生やすことができるようです。
これを使えば一枚の葉っぱからたくさんの子株を増やすことができ、成長がゆっくりでなかなか増やせなかった月兎耳をもふもふ畑で楽しむことができます。
詳しい考察はこちらの記事で
→巷で話題!そんな方法有りなのかっ 多肉植物の変わった増やし方の考察 月兎耳編
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