農家の大敵スギナの利用価値

農家の大敵スギナの利用価値

ねぇよっ、あんなもん(# ゚Д゚)

と言ってしまいたいくらい憎っき難防除雑草のスギナさん。

 

 

でも、意外とハイスペックなことをお伝えせずにはいられない
どうも、もじゃさんです。

暖かくなってきてスギナも生えてきましたね、くそっ

 

そんなわけで、スギナは生薬として世界中で利用されています。

そんだけハイスペック。


まずは一般的な利用法として

スギナ茶が挙げられます。

水洗いし3日くらい天日に干したスギナを軽く炒って細かくしたものを煎じて飲む

これだけなんですが効能は意外と多い。

・抗酸化, 抗炎症, 抗菌作用
・肝臓保護作用
・利尿作用
・解熱
・鎮咳
・髪と爪の艶 etc…

これを可能にしているのが豊富な栄養素。

まずはスギナ最大の特徴でもある
多量のケイ素

これヤヴァイ

何せ美容に関係ある

ケイ素はケイ酸塩として、骨や皮膚、爪や髪の毛、血管、細胞壁など人体の至る所に含まれており、なかでも皮膚への含有量が一番多いとされています。

ということは、ケイ酸塩はカルシウムやたんぱく質とくっつきやすいってことですな。

つまり健やかな素肌や強い骨、しなやかな髪には、シリカの働きが少なからず関係しているというわけです。

 

 

そして、次に挙げられるのは豊富なミネラル
マグネシウム、カリウム、カルシウム、マンガン、硫黄、ナトリウム、鉄、亜鉛、銅etc…

ちょっと含みすぎです(;゚д゚)

こいつらは自律神経を保ったり体液のphバランスを保ったり、浸透圧の調整
体の調子を整えるのが主な役割です。

利尿作用もミネラルによるところが多いと思います。

ちょっとここで余談なんですけども

スギナの素晴らしさを語るのに、なぜか比較で挙げられるほうれん草

スギナはほうれん草に比べ


マグネシウムは3倍

リンとカリウムは5倍

カルシウムはなんと155倍!

おおっ、すごい!となるんでしょうけど

私、ならない(´-ω-`)

ほうれん草はマグネシウムとカリウムに関しては代表的な野菜の中でも100gあたりの含有量がトップ10入りしているのですごいと思えるが

カルシウムは50位で49mg/100g

ちなみに、1位はパセリの290mg/100g

このランキング内だとスギナは大体5位くらい。
参考外部記事:野菜・果物・魚介が含んでいるカルシウムの量

カルシウムのこと書かなければスギナすごいっとなったんだけど

蛇足だったんじゃないですかね・・・。

でも、こういう手法って色んなところで見ますよね、気をつけましょう。


だいぶ脱線しましたね。

話を戻して。

ビタミン類も結構含まれます。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE

これも代謝や体の調子を整えるのに役立ちます。

あとは、フラボノイドやタンニンなども豊富に含まれ
抗酸化や抗炎症、抗菌の役に立ちます。

これだけ見ると万能すぎるだろっと思いますが

ちょっと問題があるものも含まれています。

アルカロイド系
・ニコチン
・パルストリン
・パルストリニン

ニコチンはご存知タバコにも含まれる有害物質、含有量は少量ではあるが
小児が生草をかじって中毒症状を起こした例もあるそうです。

パルストリンとパルストニリンも植物毒の一種で
下痢・食欲不振などを起こすとされている。が詳細は不明。


チアミナーゼというビタミンB1(チアミン)分解酵素

チアミナーゼを多量に摂取すると体内のビタミンB1が分解され欠乏症を引き起こす。
その代表的なものが脚気

ビタミンB1は水溶性で調理の際、流出してしまうので油を使った調理をすると
摂取量があがる。
また、にんにくと非常に相性がよく、ビタミンB1分解されにくい物質になるので
油を使ったにんにく料理が対処法としてはオススメです。

まぁ、いずれも健康な大人であれば

生でアホみたいな量を食べたり

スギナサプリメントをオーバドーズしない限りは害も少ないです。

しかし、小児、妊婦、心臓病や腎臓病を持つ人、投薬中の人、スギナや近縁種にアレルギーのある人は避けたほうが良いと思います。

なんにせよ、生命力の日本一強いとされるスギナの恩恵に
あずかるのもいいかもですな(・∀・)

ちなみに、
去年は試しにスギナ茶を作ってみたのですが、なかなか美味しいです^^
今年はがっつり採取してスギナの恩恵にあずかってみようと思います。

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