多肉植物 若緑の育て方 変わった形のは食べちゃダメ

多肉植物 若緑の育て方 変わった形のは食べちゃダメ

杉の葉っぱや松の芽のような姿をした多肉植物です。形がかなり独特ですが、ベンケイソウ科のクラッスラ属でありれっきとした多肉植物です。蒸れには弱いですが良く成長し乾燥にも強いので育てやすい部類に入ります。

もじゃさんの寄せ植えでは大変お世話になっており、欠かせない存在です。

寄せ植えでは気に見立てて使うことが多く、丸いプニプニしたやつらとでメリハリがついて非常に見栄えが良くなる(と思っています。)

あと、徒長したかどうかわかりづらいので室内で鑑賞したい人にもお勧めですね^^


クラッスラ・ムスコーサ・オブッシフォリアの概要

クラッスラ属の特徴である、対生する尖った葉っぱは健在でよーく見ると小さな葉っぱが十字に見えます。そして、その細長く上へ伸びていき、鮮やかな緑色をしているので、エリコイデス(小松緑)と混同されることもしばしば。決定的な違いはトゲトゲした葉の向きと長さです。エリコイデスは横に細長いのに対し若緑はうろこ状のトゲトゲした葉が上向きについています。


日光にしっかり辺り水も適度だといい感じに枝分かれするので男前と評判で男性からも好かれる多肉さんです。

クラッスラ・ムスコーサ・オブッシフォリアの基本情報

植物名
クラッスラ・ムスコーサ・オブッシフォリア
学名
Crassula lycopodioides var. pseudolycopodioides
英名
Watch chain
科名
ベンケイソウ科
属名
クラッスラ属
原産地
南アフリカ アフリカ南西部
流通名
若緑、懐中時計の鎖
成長型
春秋型
花言葉
若さ

多肉植物 クラッスラ 若緑 葉っぱ
多肉植物 クラッスラ 若緑 花写真

育て方

水やり

水やり

基本は「しっかり乾かしてからたっぷり与える」です。

土を満遍なく湿らせて注いだ水が流れ切った後、
鉢を持ち上げた時にしっかり水の重さを感じることができれば
オッケーです(※鉢植えを想定しています。)

重要なのが長期間土が湿っていることが無いようにしましょう。

目安としては
春~秋 10日に1回 (土がしっかり乾いてから3日後くらい)
冬   14日から20日に1回

生育は比較的旺盛で伸びる速度が速いため、水が多いとひょろーんとしてしまいます。水は控えめの方が締まって適度に枝分かれもしてかっこの良い株になります。
また、水をあげすぎると葉っぱが落ちやすくなります。

他と比べると多少少ないですが、葉っぱには大量の水を含んでいるため、休眠期の冬には水はかなり控えめにしましょう。油断すると凍ります。なので、水の量は極端に減らしたほうが良いです。

植物体内の水分量が少なくなることで凍りにくい体になっていきますので、
水をたくさんあげるとその状態が解除されてしまって凍ってしまうことがあります。
なんだったら葉っぱがシワッシワになるまで水あげなくてもいいです。

また、若緑は体内に水が少なくなってきてもあまり表情を変えないので、
水やりのタイミングがつかみにくくもあります。
葉っぱに張りがなくなってきたあたりが水やり適期かと思います。

成長期にはここまで水を切らさない方が良いでしょう、生育に悪影響が出ます。
休眠期は上述している通りこれくらいまで上げなくても大丈夫です.

土について

土

乾燥に強く水が少なくても大丈夫、と言ってもある程度の保水力は必要ですのでバークチップのみ、ゼオライトのみのような極端な用土は避けたほうが良いと思います。

また、土の通気性も大事なので粘土質の土や粒子の細かい物を多用すると土の中で窒息してしまい根腐れの原因になります。

園芸店などで売っている多肉植物用の土を買えば間違いないです。
自分でブレンドしたい!という方は以下の分量を目安にすると良いと思います。

赤玉土(小粒)5:パーライト3:腐葉土2
ハンギングにする時は、軽量化のためピートモスやバーミキュライトやパーライトなどの軽い物を多めに入れると良いです。

肥料について

春から秋にかけて旺盛に成長しますので、月1回与えると、元気に育ってくれます。

夏と冬は肥料を与えない方が良いと思います。
この季節は休眠期なので夏は肥料が残ると腐敗の原因になり
、冬は肥料を吸収せず残ったままになり、どちらも根を痛める可能性が高くなります。

基本的に多肉植物は肥料を多く必要としません、小食なのです。
なので、多量の肥料は根がすぐ傷みます。

植込みの時に入れる肥料や置き型の肥料は使わず、液体肥料がおすすめです。

多肉植物・サボテン用か観葉植物用のものを使うとよいです。

与えるときは既定の希釈倍率よりもさらに倍の薄さであげましょう。
例:規定濃度 1000倍希釈→2000倍希釈で与える。

アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを多量に含む有機発酵肥料は用法用量を守れば
効果は絶大でモリモリ育ってくれます。

たまーに、勢いがつきすぎて生殖成長である花を咲かすということをせずに、
栄養成長である葉っぱを伸ばすことしかしなくなることもあります。

病害虫

特になし

増やし方

葉挿し?挿し穂?…茎葉を1㎝くらいに切って土に挿しておいても2週間程度で発根しそのまま成長します。
長めに作った方が安定して発根して活着後の予後も良いです。
 

厳密に葉挿しをしようとすると葉っぱが小さすぎてできないというか、葉っぱを採集できないです。葉挿しなんだか挿し穂なんだか分からないが挿したら増えます。細かく切ってバラバラにしておくと時間はかかりますが若緑の森を新たに作れます。ロマンですね。

一応挿し芽の場合、切り口から細菌感染し壊死してしまうことがあるので、
切り取った後は風通しの良い日陰で2~3日乾かしておくと良いです。

耐寒性

条件にもよりますが、霜に当たらなければ0度まで耐えられます。
5度を下回るようになったら保温対策を考えましょう。

日当たりについて

日当たりの良いところを特に好みます。しっかり日光に当てると色づきも良くしまった株になります。
ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので半日陰で管理すると安全です。

知っトク情報

味について

食べるの、ダメ、絶対。

というくらい苦いです。興味本位で口にすると後悔します。いや、後悔しましたorz

若緑の元

学名にもありますが、Crassula lycopodioides var. pseudolycopodioidesということで、どうやらクラッスラ・リコポディオイデス(青鎖竜)の変種のようです。

ムスコーサとしての学名はCrassula muscosaということなのです。となると若緑≠ムスコーサとなります。そう思ってみると葉っぱがびみょーーーに違うような気がします。そういえば色も違う気がする。。。。よく分からなくなってきますねw 

若緑のアレンジ例

若緑は冒頭にも書きましたが、もじゃさんの作る多肉寄せ植えには結構な頻度で使われます。

和風の器には特に映えます盆栽っぽく仕上げられるのですごく好きです。

若緑を使った寄せ植え
 

最近は、飾りのバークに穴をあけて寄せ植え作るのにはまっていてそこにも若緑はよく使います。
高さを出しやすいし細いので植えやすいです。

若緑を使ったバークの寄せ植え

 

あとは、エアプランツを逆さにして遊んでいた時は森みたいな雰囲気がぐっと来たので、なんとなく隠された秘密の場所っぽく写真を撮ってみましたw

若緑がいい感じの雰囲気を醸し出す

 

お正月飾り用に多肉ブーケを作った時も松代わりに重宝しましたよ^^

多肉植物ブーケ

 

とまぁ、こんな感じでかなり使いやすい多肉植物でよく増えるので、
一家に一鉢あってもいいと思います(`・ω・´)

若緑の花言葉について

いっくら探しても見つからなかったのです。でも「若さ」と書いてあります。実は、この花言葉はもじゃさんが花言葉が付くとしたらこんな感じだろうなというフレーズを入れました。

というのも「若緑」という言葉には以下のような意味がありました。

松の枝から伸び出した新芽のことを指す。松の芯の意味。春の季語でもあります。「浜道や砂から松の若みどり/蝶夢」
蝶夢とは江戸時代の中期の俳人らしいです。

新鮮な緑色を指して言う。

ということで、風水で東の九星は三碧木星です。これは成長、若さ、情報、雷、発展性などが象意にあります。若緑はにょきにょきとまっすぐ伸びその色からもこれに当てはまるなーと思い花言葉に「若さ」と入れました。

 

 

 

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