ブロンズ姫の概要
グラプトセダム属の赤い多肉で育てやすく、紅葉したときには深紅と言っても良いくらい赤くなります。育てやすく変化に富んでいるため初心者にはお勧めです。
葉っぱがぽろぽろ取れやすく気が付くと群生しています。
それくらい増やすのも容易なのでブロンズ姫丼に挑戦すると面白いかもしれません。
基本情報
- 植物名
- ブロンズ姫
- 学名
- Graptopetalum ‘Bronz’
- 英名
- no data
- 科名
- ベンケイソウ科
- 属名
- グラプトセダム属
- 原産地
- 中米
- 流通名
- ブロンズ姫、姫朧月
- 成長型
- 春秋型
- 花言葉
- 秘められた恋(朧月より)
育て方
水やり
基本は「しっかり乾かしてからたっぷり与える」です。
土を満遍なく湿らせて注いだ水が流れ切った後、
鉢を持ち上げた時にしっかり水の重さを感じることができれば
オッケーです(※鉢植えを想定しています。)
目安としては
春~秋 10日に1回 (土がしっかり乾いてから3日後くらい)
冬 14日から20日に1回
生育旺盛で伸びる速度が速いため、すぐに徒長しますので水は控えめの方が締まったかっこの良い株になります。
また、水をあげすぎると葉っぱが落ちやすくなります。
葉っぱには大量の水を含んでいるため、耐寒性が強いとはいえ油断すると凍ります。
冬は休眠期ですので、水の量は極端に減らしたほうが良いです。
植物体内の水分量が少なくなることで凍りにくい体になっていますので、
水をたくさんあげるとその状態が解除されてしまって凍ってしまうことがあります。
なんだったら葉っぱがシワッシワになるまで水あげなくてもいいです。
また、ブロンズ姫は体内に水が少なくなってくると葉っぱが凹みます。
葉っぱに張りがなくなってきたあたりが水やり適期かと思います。
葉っぱが凹んできたら結構水が足りなくなってきています。
成長期にはここまで水を切らさない方が良いでしょう、生育に悪影響が出ます。
休眠期は上述している通りこれくらいまで上げなくても大丈夫です。
土について
乾燥に強く水が少なくても大丈夫、と言ってもある程度の保水力は必要ですのでバークチップのみ、ゼオライトのみのような極端な用土は避けたほうが良いと思います。
また、土の通気性も大事なので粘土質の土や粒子の細かい物を多用すると土の中で窒息してしまい根腐れの原因になります。
園芸店などで売っている多肉植物用の土を買えば間違いないです。
自分でブレンドしたい!という方は以下の分量を目安にすると良いと思います。
赤玉土(小粒)5:パーライト3:腐葉土2
ハンギングにする時は、軽量化のためピートモスやバーミキュライトやパーライトなどの軽い物を多めに入れると良いです。
肥料について
春から秋にかけて旺盛に成長しますので、月1回与えると、元気に育ってくれます。
夏と冬は肥料を与えない方が良いと思います。
この季節は休眠期なので夏は肥料が残ると腐敗の原因になり
、冬は肥料を吸収せず残ったままになり、どちらも根を痛める可能性が高くなります。
基本的に多肉植物は肥料を多く必要としません、小食なのです。
なので、多量の肥料は根がすぐ傷みます。
植込みの時に入れる肥料や置き型の肥料は使わず、液体肥料がおすすめです。
多肉植物・サボテン用か観葉植物用のものを使うとよいです。
与えるときは既定の希釈倍率よりもさらに倍の薄さであげましょう。
例:規定濃度 1000倍希釈→2000倍希釈で与える。
アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを多量に含む有機発酵肥料は用法用量を守れば
効果は絶大でモリモリ育ってくれます。
たまーに、勢いがつきすぎて生殖成長である花を咲かすということをせずに、
栄養成長である葉っぱを伸ばすことしかしなくなることもあります。
病害虫
増やし方
葉挿し…葉っぱを付け根から取って土に置いておくだけで簡単に発根し成長します。
葉っぱが小さいと時間はかかりますが1cmくらいの小さな葉っぱから可能です。
3cmくらいになる大きい葉っぱだとその後の生育が早いのである程度大きい物でやることをお勧めします。
挿し穂…茎だけの部分を1㎝くらい作り土に挿しておくと2週間程度で発根しそのまま成長します。
安定して発根して活着後の予後も良いです。
切ったところからは元の茎より細くなりますがしっかり新芽を出してくれます。
茎の太さが2mmを超えてからが良いでしょう。
挿し芽の場合、切り口から細菌感染し壊死してしまうことがあるので、
切り取った後は風通しの良い日陰で2~3日乾かしておくと良いです。
耐寒性
耐寒性はかなり強いです。
条件にもよりますが、霜に当たっても大丈夫と言われています。
水やり直後など余剰な水分があると凍害を受けやすいので注意しましょう。
念のため0度を下回るようになったら保温対策を考えましょう。
日当たりについて
日当たりの良いところを特に好みます。しっかり日光に当てると色づきも良くしまった株になります。
ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので半日陰で管理すると安全です。
特にレンズ効果による重度の葉焼けに気を付けましょう。
日差しの強い夏の日は水やりを控えたほうが良いです。
知っトク情報
紅葉について
ブロンズ姫をきれいに紅葉させるためには、夏場にしっかり光合成をさせてあげることです。体内にでんぷんをたくさん蓄えることができれば涼しくなってきたときに色素をより合成することができます。
また、かなり乾燥気味に管理すると良いでしょう。水分ストレスによっても赤い色素は作られるので、鮮やかな紅葉が見られると思います。
ちなみに、もじゃさんのところは常時乾燥気味に育てているので、夏だろうが何だろうが赤いですw
ブロンズ姫の交配元について
有力な説では朧月と玉葉の交配種とされています。
グラプトペダルム類で挙動が似ていることから朧月が親な可能性はかなり高いと思います。
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玉葉
味について
やはりグラプトセダム類なので食べやすく、(個人的に)美味しいと思うのです。
若いリンゴのような酸味とブドウの皮のような渋みがあることから、赤い色素はおそらくポリフェノール系と推測されます。
サラダの色どりに良いかと思います。
ブロンズ姫の仲間について
ピーチ姫という任●堂から何か飛んできそうな名前の多肉植物があります。
こちらはどうやらブロンズ姫錦のことだそうです。
葉挿しで簡単に増えるが、錦が消えやすいので増やすときにはちょっと良く見ないといけないですね。
[…] 紅だーーー!! 真っ赤な多肉 ブロンズ姫の育て方 […]
ブロンズ姫って食べれるんですか!?
なっつさん
コメントありがとうございます。
朧月の品種改良したものがグラパラリーフとして流通しており、ブロンズ姫も朧月と玉葉の交配種なので味は似ているかなーと思い食べてみたところ割と美味しかったです。グラパラリーフにもあるような若いリンゴのような味とブドウの皮のような味もします。
ただし、買ってきたばかりの植物は控えてください。農薬の使用歴が分からないため、ご自身で育てて食べても大丈夫そうだなーと思ったら試してみてください。また、体質・体調的な面で不安のある場合もお控えください。慣れないものを食べると体がびっくりしますゆえ。