多肉植物の寄せ植えなどの手入れの仕方

多肉植物の寄せ植えなどの手入れの仕方

買ってきた多肉植物の寄せ植えの手入れの仕方って慣れるまで難しいですよね。
器や用土ごとの水やりのポイントや肥料のタイミングなど説明していきます。

多肉植物とは

まず多肉植物の特性を紹介します。

多肉植物とは葉っぱや茎、根っこの中に水をいっぱい
溜めておけるように進化した植物のことです。

あまり雨の降らないところやすごく暑いところでも生きていけます。

多肉寄せ植え

南アフリカや中南米などの暑くて乾いた地域が主な原産地です。
水を体に取り込むチャンスが少ない地域で育つ多肉植物は
大事な水分の抜け出ていってしまうのを出来るだけ少なくするような形になっています。

葉は厚く、丸くなったものや、
茎が太く短いものやくきが球のようになり土の中に隠れているもの。
また、くきや葉の表面につやつやになる成分を付けて水分が抜け出るのを防いだり、
葉を細かい毛でおおい、霧や夜露を積極的に取り込もうと工夫している種類もいます。

そんな工夫を凝らしながら、いかに水を使わずに長く耐えるかを極めてきました。

そんなわけで、水をあまり必要としないので水やりの回数や量は
ほかの植物に比べて少なくてよいのです。

むしろ多肉植物たちは小食なので、たくさん食べ物(水と肥料)が与えられると
消化不良を起こして調子を崩してしまいます。

水やりについて

水やり
おおよその目安ですが水やりのタイミングは
春と秋  週に一回
夏と冬  20~30日に一回

多肉植物は夏と冬は休眠して成長しない品種が多いので水やりの回数は極端に少なくなります。

水やりをする時の量ですが、鉢の大きさや用土によってだいぶ変わりますが
用土の湿り気には目安があります。

きゅっと絞った台布巾くらいの湿り気です。
別の表現だと、土を指で触って湿り気が指に残るくらい。
あとは、3日くらいで土が乾くくらい。

なかなかぴんと来ないと思いますので、まずは意識することです。
意識して水やりをしていると、「あぁ、これくらいの量か」
というのがだんだん分かってきます。

土がしっかり乾いていることを確認してから水やりするのは全ての植物に共通するポイントです。
土が湿っている状態で水やりをすると根腐れを起こす可能性が高くなりますので注意してください。

器や用土での水やりのポイント

それでは器や用土で水やりがどう変わってくるか説明します。

・底に穴の開いている鉢の場合

土がしっかり乾いている状態で、鉢に入っている土の量の半分くらいの量の水を
ゆっくり満遍なくかけると丁度良くなります。

・底に穴が開いていない器の場合

底に水が溜まってしまって土が傷みやすいので水やりの時は、量を少なめにしてやります。
鉢に入っている土の量の4分の1くらいの水の量をゆっくり満遍なくかけます。
もしくは霧吹きで土がしっとり湿るまで、水やりする方法もおすすめです。
多肉植物寄せ植え ディスプレイ

・ネルソルなどの固まる土を使っている場合

固まる土を使っていると、土ががっちり固定されているため水が非常に浸透しにくくなっています。
少しずつ垂らすような感じでゆーっくり与えないと水がしっかり浸み込みません。
この場合も霧吹きで土がしっとり湿るまで、水やりする方法もおすすめです。

写真のような土が少量しか使われていないような場合は
水の張った桶にドボンとつけてしまうのもアリです。

・ミズゴケに植えてある場合

ミズゴケはからっからに乾いてしまうと水が入り込むスペースに空気が入ってしまい、
非常に水が浸み込みにくくなります。

指で触ってみてパサパサするがまだ弾力を感じるぐらいが限界の乾き具合です。
これ以上乾くとバキバキに固くなり面倒くさいです。

限界の渇きぐらいになったら、ミズゴケの容積の4分の1くらいの水の量でゆっくり染み込ませます。

※おおよその鉢の大きさと土の容積です。
鉢 直径 土の容積
3号 9cm 0.25L
4号 12cm 0.6L
5号 15cm 1.2L
6号 18cm 2.1L
7号 21cm 3.3L
8号 24cm 5.1L
9号 27cm 7.3L
10号 30cm 8.4L
11号 33cm 10L
12号 36cm 14L

肥料について

多肉植物は原産地があまり肥沃な土壌ではないため、日ごろから少ない肥料でなんとか生きていくスタイルの体になっています。
そのため、濃すぎる肥料は苦手ですぐに根が傷んでしまいます。
鉢などに植えこむときは元肥などは入れずに植えましょう。

成長期である春と秋には月に一度、市販の液体肥料を規定希釈倍率のさらに半分の濃度で与えると元気に育ってくれます。
例:規定希釈倍率=1000倍 → 多肉さんに肥料をあげる時2000倍 すなわち1リットルの水に0.5㏄の肥料を入れる感じです。

栄養剤もしくは植物活性剤なるものも売られています。
これは肥料分は少ないが成長を助けてくれるミネラルやアミノ酸が豊富に含まれているものです。
肥料をあげる間に与えると丁度良いです。

アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを多量に含む有機発酵肥料は用法用量を守れば
効果は絶大でモリモリ育ってくれます。

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