グリーンネックレスについて


プリプリした丸い葉っぱが特徴的な多肉植物。
葉っぱにはよーく見ると窓のように一部だけ透けているところがあります。

これは光を効率よく取り込むための工夫です。窓から光を取り込み、葉っぱ内部で乱反射して内側にある葉緑素で日光をしっかりキャッチします。結構きつい環境の原産国なので生き残るために色々工夫を凝らしています。

ツタのように伸びていくのでハンギングが良く似合います。独特な形状からフラワーアレンジメントやブーケのアクセントによく使われます。

丸い葉っぱには水分がたっぷり含まれているので乾燥にはかなり強いですが、高温多湿には弱いようです。味はまぁまぁ美味しい。

基本情報

植物名
グリーンネックレス
学名
Senecio rowleyanus
英名
string of beads
科名
キク科
属名
セネキオ属
原産地
ナミビア南部
流通名
グリーンネックレス、緑の鈴
成長型
春秋型
花言葉
健やかな成長・青春の思い出・豊富

グリーンネックレス
グリーンネックレス 頭状花序

育て方

水やり

基本は「しっかり乾かしてからたっぷり与える」です。
土を満遍なく湿らせて注いだ水が流れ切った後、鉢を持ち上げた時にしっかり水の重さを感じることができればオッケーです(※鉢植えを想定しています。)目安としては
春~秋 10日に1回 (土がしっかり乾いてから3日後くらい)
冬   14日から20日に1回 (土がしっかり乾いてから7日後くらい)↓これくらいしわしわに乾いても、水をあげればゆっくりですが復活します。
グリーンネックレス 水不足ここで注意が必要なのは、「蒸れ」です。グリーンネックレスは蒸れた状態が長く続くと腐ってなくなってしまいます。
蒸れやすい梅雨から初秋にかけての水をあげるタイミングは以下のタイミングは避けたほうが良いでしょう。・雨天の前後
・特に気温の高い日の太陽が高い位置にある時間

また、冬は気温が0度を下回ると凍結の恐れがあるので水の量を普段の半分くらいにします。
土や葉っぱについた水滴が乾くのが遅いので、残った水が凍らないよう午後の水やりは避けて午前中にさっとあげましょう。

年間通してですが、水をあげた後の風通しは重要です。成長してきて茎や葉っぱが密集してきますと蒸れやすくなります。窓を開けるなどして空気を動かしてあげると、蒸れて腐りにくくなるだけでなくきゅっとしまったカッコいい姿になりやすいです。

土について

土乾燥に強く水が少なくても大丈夫、と言ってもある程度の保水力は必要ですのでバークチップのみ、ゼオライトのみのような極端な用土は避けたほうが良いと思います。また、土の通気性も大事なので粘土質の土や粒子の細かい物を多用すると土の中で窒息してしまい根腐れの原因になります。

園芸店などで売っている多肉植物用の土を買えば間違いないです。
自分でブレンドしたい!という方は以下の分量を目安にすると良いと思います。

赤玉土(小粒)5:パーライト3:腐葉土2
ハンギングにする時は、軽量化のためピートモスやバーミキュライトやパーライトなどの軽い物を多めに入れると良いです。

肥料について
成長期の春(3月下旬~6月中旬)と秋(9月下旬から11月初旬)に1月1回与えると、元気に育ってくれます。
基本的に多肉植物は肥料を多く必要としません、小食なのです。なので、多量の肥料は根がすぐ傷みます。植込みの時に入れる肥料や置き型の肥料は使わず、
液体肥料がおすすめです。多肉植物・サボテン用か観葉植物用のものを使うとよいです。
与えるときは既定の希釈倍率よりもさらに倍の薄さであげましょう。
例:規定濃度 1000倍希釈→2000倍希釈で与える。

病害虫

アブラムシ・コナカイガラムシ・ハダニ

アブラムシ
肥料の上げすぎや、梅雨や秋雨など雨が長く続く時期、風通しが悪く蒸れてくると
大量発生しやすいです。大量に発生した挙句、樹液を吸いまくるので生育が悪くなりひどい場合は吸われている部分が枯れてしまいます。

また、アブラムシを介してモザイクウイルスなどを感染させてくることもあるので放置はできません。
でんぷん糊スプレーや石鹸液、牛乳など物理的に駆除するものも効きやすいのですぐに対処しましょう。

有効な農薬:オルトラン、ベニカスプレー、モスピランなど

アブラムシの分泌物はアリも寄せますが、スス病の原因になります。

ハダニ
高温乾燥すると出やすい。定期的な水やりである程度の湿度維持をすると発生しにくくなります。
葉っぱの裏について樹液を吸うので葉っぱがボロボロになります。

蜘蛛の巣よりも細い糸で巣を張ります。見慣れない蜘蛛の巣があったら葉の裏を確認しましょう。

有効な農薬:オルトラン、ダニゲッター、マラソンなど

対処法としては発生初期はブラシや布なので虫がついている部分をふき取り、
良く水で洗い流します。ハダニは水に弱いのでしばらくは乾燥しすぎないように気を付けます。

大量に発生してしまった場合は、既定の濃度の農薬を霧吹きなどに入れて植物全体に、
特に葉っぱの裏や葉柄の付け根などは念入りに散布します。

また、既定の濃度よりも10倍薄い溶液を作り土全体にかける処理をするとより効果的です。

1か月くらいは予後を観察し、発生が止まらないようだったら2週に1度農薬散布をするとよいです。
土に薄い農薬溶液をかける処理は根への負担が大きいので行いません。

1週間に一度発生しているものを見つけたらブラシや布なので取り除き、100倍希釈くらいの木酢液を散布すると発生が抑えられます。

コナカイガラムシ
高温時に発生しやすいです。一度大量発生すると完全駆除が難しいため速やかな対応が必要です。
成虫になると体をワックス状の物質で覆うため農薬が効きにくく、葉の付け根や茎の生え際など狭いところに隠れるためほんと厄介。

まじで(怒

さらに、分泌物がスス病を誘発するため殺虫剤だけで対処できなくなるので、要注意です。

有効な農薬:マシン油、ベニカスプレー、スプラサイド、オルトラン、アクテリック、コルトなど

対処法は、まずは物理除去です。ブラシや布で徹底的に除去します。

卵が孵化するには約1週間かかり成虫になるまでに4週間かかります。
幼虫の間に農薬で駆除しなければならないので、毎週1回農薬散布をするのがベストです。
既定の濃度の農薬を霧吹きなどに入れて植物全体に、特に葉っぱの裏や葉柄の付け根などは
念入りに散布します。
また、既定の濃度よりも10倍薄い溶液を作り土全体にかける処理をするとより効果的です。
農薬への耐性がつくのを避けるため、1回ごとに使う農薬を変えるとより効果的です。

例 マシン油→スプラサイド→アクテリック→マシン油→…
(かなり細かい話になりますが、作用機序の異なる農薬を順番に使うとなお良しです。)

スス病は細菌性の病気なので、上記にあるような殺虫剤は効果がないので殺菌剤を使います。
100倍希釈くらいの木酢液も被害を抑える効果があります。

増やし方

葉挿し ほぼ不可能
挿し穂
茎の節目から発根して増えますので、10㎝くらいの長さがあれば増やしやすいかと思います。
水挿しにして発根させてから鉢に植えるという方法もあります。

耐寒性

霜に当たったり凍らなければ0度でも耐えることができ、耐寒性はかなり強いです。

日当たりについて

よく日光が当たる場所を好みます。
たくさん日光に当てて育てますと葉っぱと葉っぱの間がきゅっとしまってかっこの良い形になります。ただし、真夏の暑いときに直射日光に当てますと葉やけを起こして枯れたり、暑くなりすぎて蒸れてしまい腐ってしまう原因になりますのでヨシズや寒冷紗で光を柔らかくしてあげると良いです。

知っトク情報

花を分解してみた

グリーンネックレスはキク科の仲間なので花の造りに特徴があります。小さな花が集まって一つの花序を作っています。
分解するとキク科の印 筒状花が見られます。不思議ですが、この小さいやつがは花になっています。グリーンネックレス 小花拡大
グリーンネックレス 分解


別の記事で詳細をたっぷり書きました。
多肉植物の豆知識 グリーンネックレスがキクの仲間な理由

グリーンネックレスの種類

・三日月ネックレス
・ピーチネックレス
・ドルフィンネックレス
・アーモンドネックレス
・エンジェルティアーズ
・斑入りグリーンネックレス

味について

大粒の葉っぱは青臭さを感じます。小粒のプリッとした葉っぱは癖がなく謎の塩味があって比較的食べやすいです。表皮も固くないのでぷちっとはじける食感は一度お試しあれ。