7月19日の誕生花と花言葉は
トリカブト
そう、どれくらい強いかというと
天然物化学会の大御所である、船山信次郎先生によると
「ごくごく微量を与えただけで実験動物が死んでしまうので、
どれくらい強い毒なのか正確に測ることがいまだにとても難しい仕事なのです。」とおっしゃっているくらい訳の分からない強さだそうです。
それくらい強い毒性の主たる成分は
アコニチン、メサコニチン、ヒパコニチン、ジェサコニチンです。
トリカブトの学名Aconitumにも使われているアコニチン
成人男性の経口致死量はおよそ6㎎とされていて、
食べると嘔吐や下痢・呼吸困難などから死に至ることもある。
経皮吸収・経粘膜吸収され、経口から摂取後数分で死亡する即効性があります。
長時間の過熱で毒性が200分の1になるため、
アイヌ民族はトリカブトの根で矢毒を作り狩猟に利用したとされています。
日本は世界でも有数のトリカブト産地で約30種22亜種も棲んでいて
見た目で正確な名前を把握するのはほぼ不可能と言われています。
そんなわけで、結構いろんなところで生えているので
誤食の事故も多いです。
食用に使えるヨモギやニリンソウとトリカブトの若い葉っぱの形が似ているため
誤って採取してしまう事故が多いようです。
見分け方としては
ヨモギは独特のにおいがあるので棒かなんかで
ツンツンしてから匂いを嗅ぐとわかります。
・ヨモギ
ちなみにトリカブトは無臭です。
しかし、全草に毒があるので素手で触るのはやめておきましょう。
ニリンソウの場合は、本当に見分けがつけづらく生えている場所も
同じような場所なので誤食の事故がすごく多いのです。
・ニリンソウ(花)
見分け方としては、花の時期がずれている点と花の形
ニリンソウは4月5月が花の時期で、
トリカブトはその時期は若葉の頃なのでつぼみのあるなしで判断ができます。
葉っぱが枝分かれして生えているものがトリカブトで、
真っすぐ一本のものがニリンソウ。
とか微妙な差はありますが、
日ごろから野草に親しんでいないと分からないレベルです。
・雑草に紛れるニリンソウ
・トリカブトの葉っぱ
わかるかーーー(#`Д´)ノノ┻┻;:’、・゙
ということで、決定的に違う点は根です。
トリカブトの根は紡錘状で、先に行くにしたがって細くなりひげ根も出ています。
そして、根の先には塊根があります。
ニリンソウの場合は、棒状で下に行っても太さが変わりません。
根ごと引っこ抜いてみるのが一番わかりやすかもしれません。
ただ、ちょっとでも判断に迷いがある場合は安全のため
採取はやめておきましょう。いのちだいじにです。
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